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[創作]悪魔の恋愛 煩悩の喜び
そこまで悩む必要はない。
恋愛をしなくても、恋愛はできるのだからね。
人と人とが関われば、
そこに関係性が生まれる。
そこに関係性が生まれる以上、
青春は生まれる。
青春は生まれないよ、と言うのは、
それは君が天使であり、君が悪魔じゃないからだ。
君が悪魔じゃないから。
でも悪魔は高潔である。
悪魔は尊いものである。
悪魔は恋愛をせずに恋愛を楽しみ、
人との関係性の中に自己愛の錬陶を磨く。
何にもまして、自己愛の錬陶は尊いものと思われる。
煩悩は即菩提である。
悪魔は人間という関係性に溶ける。
誰も彼を捕まえることはできない。
それ故に彼の幸せは邪魔されない。
恋愛をせずに、恋愛を楽しみ、
そしてその不倫ではない不倫が、
妻との関係をより良好なものとする。
悪魔は自己を克服し、
関係性を愉しんで行く。
これ自体が英雄的行為そのものである。
故に彼は有名になる。
そして高名な後輩が彼を尊敬することになる。
彼が死んでも、社会はあまりにも偉大な人物を失った。
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