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[創作]偉大な2人の対話

「時として人生に惑い、明日の方向性も分からなくなるのなら、私はすんでのところで方向性を変えてしまいます。」

「といいますと?」

「別にこれまでの文化的活動はなかったんじゃないか、と。そうして別に私1人で死んでもいいだろうと。」

「なるほど、それは私もよく思うところがあります。それがある種の救いとして、創作活動の原点にもなっている。」

「ええ、例えば私は小さい頃1人だったんですよ。青年の時も。それから運がよくてたくさんの仕事仲間と素晴らしい妻にも恵まれたわけですけども、よくよく考えれば1人だったよな、と。」

「そうですね、懐かしいですね。あの頃は。そして素晴らしい。」

「そうですよね、本当に豊かだと思います。この自然と、1人の私。もとはそこがスタートだということを思い出せば、何も今あるものに執着する必要もないですよね。」

「その通りです。」

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