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【詩】全宇宙遠い目の先の凪

殺す世界についていけない小さな僕は

自分の望みを最近になって知った

駅員が私に声をかけてくれる時

ほっと安堵した

安堵は深かった

何が繋がっているか分からないと思った

心身を打ち滅ぼすこの世界の上で

あたたかに声をかけてくれるあの駅員や店員が

さしてあちらの方からすれば「いつものこと」だろうに

しかし私は幸福を感受した

逆もあるのだろうか。

この私がいつもどうしても周りとひょうきんに笑ってしまう時

そして地獄を見つめ抜いたユーモアというIQ的なもので洒落を言うとき

どこかの誰かの胸に

私のあたたかな心象を刻んだだろうか

心象の刻み合いが仕事なのか

人はどうしてまた

この殺人の狂気の上で

かれこれ20年も30年も

仕事をし続けてきたのだろうか


例えば年収12万の僕が

愛ゆえに富を築いた方の

その心傷に触れるとき

僕のただの挨拶が彼の心を満たして

彼が日本を救ったとしたら

学歴なんてものは

見事に猿で

死んでしまうな


グーっと

ザーっと

降り積もる残酷に遠い目をする少女に

許されている世界が

真実の核でありますように

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