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森も助け合っている

生い茂る森、そして下で日陰になった部分に小さな若い木が芽吹いている。
今までは、森の木々も生存競争を行っており、大きな木が我先に太陽の光を受け取り、若い木はその生存競争に負けていくと思われていた。

近年の研究では、大きな木から若い木に対して、光合成で得られた栄養を根の菌糸を通して受け渡していることが分かってきた。それはさも、限られた食べ物を分け合うように。
また、広葉樹の木と針葉樹の木が混生しているような森では、広葉樹は夏の太陽光が多い時期の光合成が得意でその時期に根の菌糸を通して針葉樹への栄養を補給し、冬の太陽光の少ない時期に針葉樹が光合成を行い、葉を散らした広葉樹への栄養を補給している。
木々(森)は人の人智を遥かに超えて助け合い、そして調和している。

また、木は隣の木へまたは、虫たちへ鳥たちへ物質を飛散させることでコミュニケーションを取っていることも分かってきた。
植物は口きかぬではなく、我々人間が聞く耳を持っていなかったのだ。
古来、花(植物)には妖精が宿るとも言われていてきた。その一端が今明かされようとしている。

人はもっと謙虚に、調和することが求められているような気がする。


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