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短い浴衣の身丈を伸ばす

90歳で亡くなるまで着物生活だった祖母の着物が、まだまだ私の手元にあります。

今日は身丈を伸ばした記録投稿。

この絞りの浴衣は身丈も短く、洗濯を繰り返してやわやわとなっていた物。外出に着るのは躊躇われるので、お家着物にしたり、寝巻きにしてみたり、と私なりに活かしていました。

そんな中、ここ最近、絞りの浴衣を目にする機会が多くなってきて「外にも着ていきたい!」と思うように。

そこで、身丈出しに挑戦です。和裁の先生からはザックリと仕組みは教えてもらっていたので、先ずは後ろ見頃の内上げをほどく。
前後に内上げがある場合はほどくだけで調整出来るそうですが、この浴衣は後ろ見頃だけ、繰越分(6分?)だけ。

ということは、前見頃を切り離して布を継ぐ方法でやるしかなく、思っていたよりも大変。
解き過ぎない様に様子を見ながら進めていく。

問題なのは、どの位置に継を当てるか…
帯に隠れる位置がベストなんだけど、どうやら微妙に難しいらしい。

家にある和裁の本には身長から割り出す方法があったので、それを採用。

継いではみたものの前後の釣り合いが取れず、現場合わせで帳尻を合わせ何とか形になった。
結局、「継ぎ」はおはしょりの下に隠れる位置に。ペロンとめくれない様に気をつければ大丈夫かな?
(お腹のポッコリさんのせいで、めくれがちですがっ!)

あとは、糊付けして完成!
浴衣の糊付けもネット記事を参考に、絞らず水が滴る状態で干して良い風合いで満足だったのですが…
絞りの特性上、重みで全体が伸びた様です。
想定より身丈が長くなってる!

試行錯誤もまた楽しい身丈伸ばしでした。

そして、今回、継いだ布もおばあちゃんの浴衣地。若干白っぽく見えてしまいますが、どちらの浴衣も活かせた充実感は半端ないです。

ちなみに継ぎに使った浴衣は夏用パジャマにリメイクして愛用しています。
この事もちゃんと記しておこう。

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