だけど、できる人になりたい。(エッセイ)
本当に些細なことだ。
けれど、私の中でのそれは、決して些細ではなくどうか当たり前になって欲しいと願うものでもある。
私は先のnoteで、信号のない横断歩道には出来る限り注目し、歩行者や自転車が居るなら停まるよう心掛けている。
と、書いたことがある。
そして、私の住んでいる場所では、あまり停まる人が居ない事も書いた。
🚗🚗🚗
これは、私が自転車で買い物をしていた時の話。
自分の買いたいものを買い終え家に帰ろうとしていた時、全部で4車線ある道路の、信号のない横断歩道におばあさんが待っていた。
私は帰り道、そのおばあさんが待っている横断歩道の方を通るのが帰宅ルートだった為、おばあさんが待っている横断歩道の方へと向かった訳だが、おばあさんが渡りたくて横断歩道の前で待っているというのに、全くもって車が停車しない。
スルー、スルー、スルーなのである。
沸点が低めの私は、そんな車の運転手に若干プッチン来ていたものの、おばあさんが渡る為に待っている横断歩道を通り過ぎた。
通り過ぎた後も、私は後ろを振り返り、おばあさんが渡れるかを少し見ていたけれど、それでもスルー、スルー、スルーを続ける車達。
あんまり停まってくれない様なら、私のなけなしの勇気を振り絞って、おばあさんが待っている横断歩道で手を挙げてアピールしようかとも思ったが、無事に停まってくれる車が現れ、おばあさんは横断歩道を渡れたのだ。
その光景を見た時、内心、私はホッとした。
私は臆病者で弱っちい。
それなのに沸点は低め。
やんなってしまう。
頭の中の私には出来ても、実際では行動が伴っていかずに歯がゆい。
けれど、世の中には居る。
颯爽と!キビっ!と現れ、直ぐにおばあさんの隣に行き、パッ!と手を挙げて車を停車させるに違いない。
そういう勇気を持っている人。
私の事を狭めてしまっているのは、私自身な気がしてはいる。全てそうではないにしても、全く無い訳でもない。
私も、颯爽とキビっ!と出来る人になりたい。
『どうぞ、』って、優しく温かく言える人になりたい。
〜したいばっかりだ。
その癖、行動が伴っていかないし、足りないものが多すぎる。
だけど、それでも、私は出来る人になりたい。
少しでも良いから、偽善と思われてもいいから、出来る人になりたいのだ。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?