なぜ自殺をしてはいけないのか?

社会問題となる自殺。統計では2023年における自殺者数は21837人であり、そのうち男性が12862人、女性が6975人を占め、中でも学生は1019人を占める。(https://www.npa.go.jp/publications/statistics/safetylife/jisatsu.html
家庭環境の問題 いじめ 入試 交際 経済状況 精神疾患など自殺の原因は多種多様であり、その問題は年々深刻となる。昨今の苦しく生きづらい世の中で「自殺をしてはいけない」という言葉は綺麗事と捉えられるだろうが、しかし本稿ではあえて「自殺をしてはいけない理由」を提示したい。

自殺の原因

原因1
先に自殺がなぜ起こり得るのかを考察する。
まず自殺の要因の一つとなるのは「居場所の不在」である。私たちヒトあるものを中心として社会的な集団を築き上げて発展したとされる。”あるもの”とは宗教においては神であり、国家においては君主などである。
現代においてはこの集団は学校や職場、もしくはインターネットのコミュニティ等である。基本的には我々はこれらの集団に属し、人生を送っていくが、集団に馴染めないためにいじめに遭う者、または入ることができないために迫害を受ける者も一定数いる。そのような疎外が生じた時に人は自殺を選択する。なぜなら集団に属したいという本能的な欲求が満たされない上に、死を選択した方が状況的に好ましいと考えるからである。

原因2
次に自殺の原因となるのは「対処能力の限界」である。
人は神ではないため、人の能力には限りがある。その限りある能力によって解決できる範囲を超えた時、もしくは、何らかの理由によって能力が制限されている場合に人は死を選択する。例えば「料理に失敗した」という事態には大抵の人は何からの対策で対処することが可能であると思うが、「5億円の借金を作ってしまった。」という事態には多くの人は対処が困難である。そのような場合に人は死を選択する。なぜなら死のみが対処となりえる、または危機的状況下における精神状態によってなりえると誤認するためである。


なぜ自殺してはいけないのか?

我々がなぜ自殺してはいけないのか、それは自分の命とは自分のものではなく、神のもの、所有物だからである。
神から与えられた使命や義務、それを死によって放棄するというのは罪となり、死後の懲罰が待ち受ける。だからこそ自殺してはならない。



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