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    償い

【ピエロの手記 22  断章の11】

 償え
 生ある限り償え
 目に見えぬおまえの罪過を

   母なるものを求めて
   ひたすらに走った
   ひたすらに抱き寄せて
   ひたすらに愛を乞うた

 これはみな罪を犯すことだったのだ
 ノーマルな君は
 ノーマルでない私を告発した

 どうしようもなく行き詰ったときに
 笑うくせがあってよかった
 だから
 今も笑っていられる
 

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