自閉症スペクトラム他・障がい者手帳1級・・ピエロはいつも笑っている
【ピエロの手記 97】
『ほんとうは 笑ってなんかいられないのに・・
生まれついての精神障害の手帳のせいで
どこも正社員では雇ってくれなかった
この年でスーパーのパートしか働き口はない
大学へ行ってみたくなって予備校へ行ってみた
偏見が少しもなくていつも生徒の目線に合わせてくれる
英語の先生は 優しくて私のスーパースターだ
ある時 遠くを見るような目で
ジツハ ジブンハ ピエロノキグルミヲキテ イキテイルンダ
と、ふと仰ったではないか
衝撃だった
『私のスーパースターがピエロで生きているなんて!
それなら私もピエロで生きていける!
私はは初めて安心の土地に立ったような気がした
辛くても職場ではいつもニコニコしていた
家でだっていつも嫌な顔をしていたらみな不快だろう
ピエロでしか普通の生活はできなかった
そうしなければ生きられなかったのだ
それが苦しくて劣等感にまみれていた
先生がピエロ!!
先生がピエロなら私もピエロでいい!!
予備校の授業が終わる日に
先生に手紙を渡した
先生のおかげで私は前向きに生きていきます
❝先生 本当にありがとうございました❞
先生は笑って受け取ってくれた
先生の微笑は、ピエロの笑いではなく、人間としての微笑だと感じた
‟悲しいピエロ”
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