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検事、早朝から仕事、するように家事したら家族から感謝されて家計も潤った(その7)

あとはメインのおかずを作ります。
たとえば麻婆豆腐。
生姜とニンニクをみじん切りにします。
まな板(野菜側)に生姜3cm×3cm×3cmくらい、ニンニク3〜4パーツを置きます。
既に出ている包丁を手に取ります。
包丁で、どちらから先でもいいですが、生姜とニンニクを薄くスライスして、それを重ねて縦にできるだけ細く刻み、それを90度回転させて、更にできるだけ細く刻むと微塵になります。
量はいつも適当です。
多くても邪魔になりません。
つまり、まずくはならないということです。
ついでに、ニラ1束を半分か四等分にし、それを重ねて細かく刻みます。
長ねぎも1本を好みの等分に切ってから縦にできるだけ細く切り、それをできるだけたくさん重ね、90度回転させてできるだけ細かく刻みます。
麻婆豆腐のときは、いつも使うテフロン加工のフライパンではなく、鉄の中華鍋を使うことにしています。
そのほうが美味しい気がするからです。
フライパンと中華鍋のサイズを直径28cmに揃え、ガラス製の蓋を併用しています。
中華鍋をガスコンロ左側に置いて着火し、レバーを左右に動かして中火にします。
キッチン台に備え付けのごま油のボトルを手に取ります。
ボトルから中華鍋にごま油を注ぎます。
大さじ一杯の感覚です。
何度か実際に大さじ一杯を測れば、大さじ一杯の感覚を覚えられます。
油の感覚は、大さじ一杯を標準にして、多め、少なめ、で十分だと思います。
小さじ一杯やら二杯とやらいろいろありますが、それらとて同じです。
水◯◯ccなども同じで、とにかく何回かは実際に測ってみることですね。
500ミリリットル入りのペットボトルに水を注ぐ感覚を覚えて、そのイメージを使って調整するのもよいかもしれません。
実際時々ペットボトルをイメージして水の量を頭のなかで測ることもあります。
料理の経験を重ねるうちに、さまざまな量的感覚が身に付きます。
たとえその感覚に狂いが生じたり、感覚の振れ幅が大きくても、気にしません。
食した家族から、「今日はイマイチだね…」というコメントを貰うときもあれば、「今日のはメッチャ美味しいね!」というコメントを貰うときもあります。
美味しいときもあれば、イマイチのときもある。
しかし、それは偶然なので再現性はない。
一期一会。
仕事と同じ。
人生と同じ。
それはそれで単調になりがちな(ルーティン化はある意味単調化・単純化でもあるので)日々のアクセントになりますし、励みにもなります。
プロセスは効率化・合理化・ルーティン化しても、コンテンツ(味)にはバリエーションがあるというのも、人間らしくてよいと思います。
だからとにかく細かいことは気にしない。
基本を覚えたら適当に、その日の気分で味付けを調整すればよい。
中華鍋が温まってくるのに合わせて、鍋を動かして油を全体に広げます。
そこへ、まな板から微塵の生姜とニンニクをザザザッと入れます。
すぐにジュウジュウいうので、挽肉の入ったビニール袋を破り、中身をドカッと中華鍋のなかに入れ、キッチン台に備え付けの塩ボトルの蓋を開け、内蔵のスプーンを摘んで塩をすくい、肉に向かってパラパラと適当にふりかけ、スプーンをボトルに戻して蓋を閉め、つづいて同じく備え付けのペッパーミルを手に取り、ガリガリガリと適当に挽いて胡椒をかけます。
木ベラをシンク下の収納引出しから取り出し、それで挽肉をほぐしながら炒めます。
この時中華らしく強火でいきたいところです。
8割がた挽肉の色が変わってきたら、ヘラをお玉立てに立て掛け、冷蔵庫を開けてなかから瓶詰めの豆板醤、甜麺醤及び豆豉醬を出してきます。
もちろんあらかじめ出しておいてもOKです。
そうすることもあります。
ここのルーティン化は徹底されていません。
その原因は調理頻度の少なさでしょうか。
メインのおかずの各メニューの出現頻度は、2週間に1回程度であるため、ほぼ毎日する作業ほどルーティン化が容易ではないものと思われます。
豆板醤等各瓶の蓋をぜんぶ開けてしまいます。
キッチン台のすぐ下の引出しから、ステンレス製のやや幅広のバターナイフを取り出します。
豆板醤、甜麺醤、豆豉醬の順に、感覚的には2:5:3の割合をイメージしてナイフで適当にすくい、ジュウジュウいってる中華鍋のなかに入れます。
更に一段下の引出しから、細粒鶏がらスープのボトルを取り出して蓋を開け、蓋の中にボトルのなかの細粒を適当に(自分では小さじ二杯くらいのつもりで)出し、鍋のなかにパラッと入れます。
キッチン台に備え付けの砂糖ボトルの蓋を開け、内蔵のスプーンで中身をほんの少しだけ(自分では小さじ二分の一くらいのつもりで)すくい、それを鍋のなかに入れます。
キッチン台備え付けの料理酒パックを手に取り、蓋を開け、鍋をグルっと素早く一周させて入る程度の量の酒を入れ、元に戻します。
つづけて同じく料理酒パックの隣に備え付けてあるみりんの瓶を手に取り、蓋をポンと開け、酒よりも小さい輪を描いてサラッと鍋のなかに流し入れます。
再びヘラを手に取り、それで鍋の中身をひっくり返したり混ぜたりしながら炒めます。
全体が混ざって麻婆豆腐らしい黒っぽい味噌の色になるので、ヘラをお玉立てに立て掛け、片手鍋あたりを手に取り、そこへ浄水を注ぎ、片手鍋から中華鍋のなかに水をドボドボっと注ぎます。
300ccくらいでしょうか。
ここで、あらかじめ冷蔵庫からキッチン台に出してある(はずの)豆腐二丁のパックを開け、豆腐をまな板(野菜側)に置きます。
包丁を手に取り、それぞれ12等分にし、それをまな板ごと中華鍋の上まで運び、包丁で滑らせて豆腐を静かに中華鍋のなかに落とします。
またヘラを手に取り、鍋のなかで豆腐を壊さないように注意しながら、均等にヘラで広げます。
強火でグツグツやりながら、鍋を揺らしたり、ヘラで鍋の外側から内側に中身を寄せたりして混ぜながら全体に火を通します。
またヘラをお玉立てに立て掛け、冷蔵庫を開けて醤油のボトルを出し、蓋をポンと開け、適当に(自分では大さじ一杯くらいのつもりで)中華鍋のなかに回しかけ、鍋をゆらゆらさせ、火を止めます。
シンク下の収納引出しを開けてステンレス製の小さな計量カップを取り出します。
キッチン台の下の引出しから、片栗粉の入ったガラス製のボトルを取り出します。
キッチン台の下の別の引出しから大きめのスプーンを取り出します。
片栗粉のボトルの蓋を開け、大さじ2〜3杯をイメージしながらスプーンで片栗粉をすくい、計量カップに入れます。
浄水を出し、片栗粉の2倍くらいの量の水を計量カップに注ぎ、浄水を止めます。
スプーンで計量カップの中身をシャカシャカと混ぜ、計量カップを中華鍋に沿って回すように動かし、片栗粉の水溶液を鍋のなかに入れます。
計量カップとスプーンをガチャンとシンクのなかに入れます。
ガスコンロに着火し、レバーを右へスライドさせて強火にします。
中華鍋のなかを再びグツグツさせながら、鍋を揺らしたり、豆腐ができるだけ崩れないようにヘラを鍋の縁から中心に向かって入れながら中身を混ぜたりします。
ヘラをお玉立てに立て掛け、キッチン台に備え付けのごま油のボトルを手に取り、グツグツしている中華鍋のなかに、ボトルを鍋に沿って回しながらごま油を適当に入れます。
ごま油のボトルを元に戻します。
同じくキッチン台に備え付けのラー油を手に取り、ちょっとだけ中華鍋のなかに垂らします。
ラー油も元にに戻します。
ガスコンロの火を止めて、完成です。



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