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優秀分娩って知ってる⁉️

今日、お昼頃大阪入りして、
お産の応援が夕方までには完了していた。

経産婦(一度以上、お産経験のある妊婦)さんしか出来ない離業❣️

最近、
中々出会えないなぁと
感じていた.『優秀分娩』に
であえた〜❣️

 
大阪豊中市の方の
お産応援で、
久しぶりに出会えた『優秀分娩』❣️感激❣️

皆さんは、
『優秀分娩』という
聞き慣れない言葉をご存知無いと思う。

この言葉は、
助産師教育の中で学ぶ
いわゆる『専門用語』の
一つだと思う。


条件がいくつかある。

❶自然な経過の出産であること
 ⚪︎トツキトオカ前後での出産
 ⚪︎陣痛からの出産スタート
 又は、
 ⚪︎破水に陣痛が伴って開始した出産
 ⚪︎予め準備された医療介入の無い出産
  (誘発、促進などしなくて済んだ出産)
           などなど

❷母体の負担が最小限で済んだ
 心身共にストレスが最小限であること
 ⚪︎会陰(オシモ)の傷無し
 ⚪︎出産による出血🩸が少量
 ⚪︎お産にかかった時間が短い 
           などなど

❸赤ちゃんがへの負担が最小限であること
 ⚪︎誕生すぐの赤ちゃんチェックが満点近く
 ⚪︎産ぶ声「第一声」が挙げられた
 ⚪︎生まれてすぐにオッパイを吸えた
 ⚪︎胎盤(たいばん)に厚み弾力が有る
 ⚪︎へその緒が太くて白く弾力が有る
           などなど

今日は、タイムリー出産
『優秀分娩』を紹介したい❣️

10:30〜
大阪発信のメール
妊娠39w2dの経産婦さんから
痛みが、あるとの連絡入った。
との事、
スタンバイ❗️    受信: 名古屋にて

10:45〜自宅発
    名古屋発11:17[のぞみ217号]乗車
12:06 新大阪着

12:20〜合流

13:30〜連絡待ちで
ランチタイム
15:00〜妊婦さん宅に到着。

パパのSちゃんが、ママを見守ってました。

🌸ここからが本番です❣️

ここから、
『およそ三時間の出産の実際の記録』を
振り返って
この出産が、
『優秀分娩』であったことを
報告してみたいと思います❣️

以下、
時系列にできるだけ忠実に❣️

15:30〜陣痛、増強みられ、
⚪︎⚪︎バースプランにより水中出産準備⚪︎⚪︎

15:45〜怒責(イキミたい感覚)あり
16:00 子宮口が開き、胎胞(赤ちゃんを包んであるバリケードの様な膜)が、
         自然に破綻(破水)した。
16:02〜胎児(赤ちゃんの頭)をふれる
16:03〜(胎児頭が発露)という状態になる
16:04  赤ちゃんを助産師が手を添え、
    ママの手で、
   赤ちゃんを抱き上げた❣️
    =出産❣️❣️

16:05  アプガールスコア
     (赤ちゃんの健康度のチェック)
   生後1分後で、9点/10点満点
    (アプガールスコアについて、 
       詳しくは、本文の最後に)

16:06〜07  赤ちゃんを抱いたままで、
      ママは、浴槽からお布団に横に   
      なり様子を見る❣️出産無し

  臍帯の拍動〜16:25迄、確実に確認可能
      触診で力強く臍帯拍動を確認

16:09  AP(アプガールスコア)5分後
    9点/10点満点(ー1:皮膚色)

16:25  後陣痛が7〜8毎に来ているが
    胎盤は、まだ
    剥離(はがれ出てくる)して来ない。
    出血は無く、様子を観察。

16:46  後陣痛が5回確認できた後剥離完了
    赤ちゃんが通過してきた
    産道(膣や会陰部)には、
           目につく傷は無い、その後の出血🩸    
    の有無を確認する。出血無し。

18:00  出産後のチェック❗️
    一時間後、ニ時間後と
   時間毎に様子を診ていく。 
   
まずは
(赤ちゃん)
        ⚪︎呼吸は、呼吸数は、安定。呼吸の
       リズムは、一定で、違和感の    
       有る音は無し
   ⚪︎顔色など、チアノーゼ無し、全身色 
       は徐々にピンク色に、
       そして、赤ちゃん色
       程よい赤みの色合いに変化。
       殆ど、大泣きをしないので、 
       皮膚色の変化はゆっくり❣️
   ⚪︎心拍数は、一定のリズムで
       カウント130〜140回/分    
   ⚪︎動き
     一心にオッパイを吸っている、
   時々、自分の指を吸う余裕がある。

(ママ)
産後は、まず、大きな傷の有無、見えないところの出血などのチェックを見落とさない様に丁寧に行う。
         
⚪︎後陣痛が、周期的にくる。出血は認めず。
           なんとか我慢できる、が、
   「陣痛ぐらい痛い」と、話される!
         (二人目の後陣痛は
                    最初の出産後より痛みが
                                    強い人が多い)

⚪︎赤ちゃんにオッパイを
    あげ続けていてかなり強い様子❗️
   (オッパイをあげるとそれだけの行為
    で、オキシトシンというホルモンが
    ママの身体から出てくる。
    これは、子宮を元に戻す為に有効な   
    収縮剤に変わるほどの刺激になる)
   
⚪︎全身は、疲労感はさほど無いと
        話されていたが、
        暫くして、少し吐き気を
        感じると言われた。
   (子宮の内容、 
赤ちゃん、胎盤、羊水の全てが、
          ニ時間ぐらいで
    身体の外に出てしまった状況とは、
身体にとって、ある意味、
         ショック状態に近い、
また、
         産後尿が溜まり過ぎても  
         気分が悪くなる。
         貧血様の症状で、実際に   
         嘔吐される方もいます。

このように、経過した出産を振り返って、
母親、胎児から新生児(赤ちゃん)へと変身を遂げた二人の生命の安全性、安定した経過。

『出産』という「妊娠から引き続き起こる」母と子にとっての試練は、ほとんど奇跡だと言わざるを得ないほどの出来事です。

赤ちゃんにとっては、生死を掛けた危機的体験であり、母になる女性にとっても命がけの経験です。

「生きたままの人間」を自分の身体からほぼ自力だけで生み出す女性の身体の仕組み。

こんなことは、普通なら大手術にも匹敵する様な事のはずなのに『産みだす』という表現で、わずか数時間で完璧に済ませてしまう。

初めての出産でも、ほぼ一日掛けての大仕事として、成し遂げる事が出来ることに自然の成せる技『種保存の為の仕組み』の素晴らしさには慄くばかりです。


今回、実際に「タイムリー出産』をされた方は、今のコロナ禍で、お一人目のお子さんを出産される時、お産の現場では、夫にも立ち会ってもらえず、一人で耐えて生んだという経験から「妊娠、出産、育児について」
一生懸命に学ばれ、自分の意志で、自宅出産をしたいとの希望を出され、バースプランを作り、実践されました。

🟣人間にとって『出産』には、妊娠中から出産したら、その直後から身体に組み込まれている『母乳分泌』を軸とした『育児』の開始が待っている。『哺乳類特有のプログラム』が組み込まれているのです。出産とは、育児の始まりなのです。



🟣妊娠を希望する前から、
妊娠、出産、子育てという
『三段階の人生体験に臨む準備』をして
そのチャンスを叶えて貰えたら良いのだと
思います。

🟣その為の準備は、
いつから始めたら良いのかを考えると、
実は、女の子が初潮を迎える前後には、
その為の知識をある程度は、
持っていてほしいのです。10歳前後には。

昔の元服というと15歳の男子の話の様ですが、実は、女子にも12〜16歳で髪型や歯を黒く染めるなどの成人への通過儀礼(しきたり)があったのです。

日本は、教育期間が長くなり、18歳成人が施行されても、多くの人が学生の立場です。大人になったと認められても、生活の自立は出来ないという矛盾に悩む人も多いはず。

ところが、新成人の年齢は、実際の大人から子どもと幅広い精神的年齢に差があります。心身のバランスがアンバランスのままの成人とは言い過ぎかも知れません。(私の感覚ですみません!)
実際の教育現場では、日常生活に沿った教育内容がなされているとは言えず、学問という教育が中心です。


🟣命の誕生から始まる『生命』『生と死』『生きること』『家族の中の自分』『父母・祖父母の存在から繋がっている自分』『兄弟姉妹の存在』『誕生と死の関係』など考えてみるとこの社会で生きていくために必要な『自分自身の存在理由や存在価値』を考えさせてくれる公的な学習機会は、ほとんど無に等しいのです。

🌸助産師の立場からみると、
本当に大切な生きがいを思春期の感受性が高く、感性が豊かな時期にもっともっと学ぶ機会を作ってもらいたいのです❗️🌸

🟣可愛い赤ちゃんを何時間でも、
ゆっくり眺めてみてほしいのです。

🟣赤ちゃんの仕草が、
時間と共に段々複雑に進化していく姿、
その素晴らしさを目の当たりにして、
一緒に手をたたいて感動してほしいのです。

🌼産みの親さんが大変なとき、
必ず、誰かが助けてくれる社会は
未だ未だ
先にしか存在できないかもしれません。
デモ、過去に
昭和の時代には、
そんな環境があったのも現実です。

🌼近所のおじさんおばさんが、
あなたたちを見守ってるわよ!つて
そういう時代がつい最近迄、
あったのが日本の社会だったのです。

🌸出来たら、
助産師に『生命の教育』を
もっと任せて欲しいのです❣️🌸


🌼そして、
『優秀分娩』の出来る女性が、
増えて欲しいのです。

🌼生き生きとした子育てを
スタート出来る
キッカケ(=出産)を
多くの女性に体験してほしいのです。


🌸手前味噌(自画自賛⁉️)かもしれませんが、
助産師は、その当時、
産婆さんといわれ、
ちょっとした知恵婆さん、
知恵袋的な存在で、
結構、重宝がられていたらしいです。

🌸そして、
わたしも、
今やシニアデビューして、
出来たらそんな役割が
果たせないかなぁ〜と考えました。🌸

🌼そこで、特技を活かし
『赤ちゃんの本音、聴こえますヨ』
というタイトルで
ネットラジオ『ゆめのたね』の
パーソナリティへの挑戦を
現在、試みているのです🌼

『優秀分娩』を経験された方々に
インタビューをして回る、
そんな夢を叶えたくて、
ラジオに挑戦してみてます。

ラジオな音波は、
コロナに負けません。
ネットラジオは、
スマホ、パソコンなんでも🆗
地球の裏まで届くのです。


○アプガールスコア :  
生まれたばかりの赤ちゃんの健康度を
瞬時にチェックする方法として、
広く用いられています。

 アプガースコアには、
「皮膚の色」・「心拍数」・「反応性(啼泣)」・「活動性(筋緊張)」・「呼吸」の
5つの評価項目があります。

そして、
それぞれ0~2点の3段階に点数をつけ、
その合計が
10~7点を正常、
6~4点を軽症仮死(第1度仮死)、
3~0点を重症仮死(第2度仮死)とします。

開業助産師 ひろっぺ コト
        前田弘子より

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