半生を綴る ⑤ 大学生活の上がり方

さて今回は大学時代後半から新社会人へのお話。

まず大学を卒業するために大事なものがある。
そう、卒業論文である。
周りがひーひー言っていたのを覚えているが、
私は比較的スムーズに書けたし、発表もできた。
なぜなら当時特撮オタク全盛期だった私は保育系とこじつけて
仮面ライダーについての論文を書いたからである。

参考資料も研究費用で買えたし、
なにより得意分野だったのですらすら論文書いた覚えがある。
発表、教授たちからの質疑応答もうまくいった。
質問の流れで「ぼくが考える仮面ライダー」を発表したのはさすがに恥ずかしかった。
あの論文をもう一度見返したいけどデータが見つからない…

そして時系列は逆になるが就活も待っていた。
けど、なにもしなかった。
保育系の大学に行ったものの保育士になる気はなかった。
数々の研修を経て「あぁ、これは女性の職場なんだな」と
いろんな意味で感じた。いろんな意味で。
じゃあ一般企業を受けるか公務員試験受けるか、
はたまた芸能事務所に応募してみるか。
特撮オタクをこじらせていた私は真面目に事務所への所属も検討していた。
絶対無理でしょ。

一般企業行くのもいいけどサラリーマンは面白くないし、
だからと言って工場で働いたりするのも嫌だ。
公務員試験は…今さら勉強なんてできない。
学生時代も出来なかったのにできるわけなかろう。
そもそも社会の一歯車になるのが嫌だった。
物語の主人公になりたかった。

そのままずるずると時間を過ごし、
大学の就職支援課からの連絡も無視し続けた結果

あてもなく4年の秋になった。

そろそろヤバイとは思ってたいたものの、
夏休みの宿題は最後に一気にやろうとして一切なにもやらないタイプの私は特に動きをすることもなく、
たまたま手に取った地域の情報誌を開いていた。
そして、雷に打たれた。

これだ!!

自分の職業を明かしてしまうことになるので
詳しくは言えませんが、
歯車ではなく自分が社会を動かせて主役になれるような仕事が見つかったのです。
そこからは連絡を取り、面接をし無事内定をもらったという流れになります。
出会いって本当にタイミングだと思います。
下手したら今頃プー太郎だもの。

ゴリゴリの体育会系だったので最初こそ苦労はしましたが、
嫁との出会いも相まって自分を表現する力が身についたように思う。

当時のステータス くそ陰キャ特オタ新社会人

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