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わたしのツインレイストーリー㉗

「三歩進んで二歩下がる。」
昔からある歌の歌詞そのものが、今の私の精神状態なんだと思った。

もう崩れることはないと確信したのに、また落ちそうになる。

6月は実際にけっこうな感じで、落ちた。

落ちて、ネガティブの渦に巻き込まれながら、何かの気づきがやってきて、いきなり上昇する。

落ちて、這い上がる経験は、苦しいのだけれど、洗練されていく感覚をつかみはじめた。

この苦しいプロセスが、自分を信頼していく為の、まさに土台作りで、

これまでを振り返ってみても、
苦しみの後のこの上昇で、自分自身との調和がはかれる器へと、自然にレベルアップできている、ということがわかってきた。

この時の一週間から二週間、私の精神はダウン気味に傾いていた。

この期間、私を助けたのは、複数あった。

それは信頼する仕事仲間からの直接的な小さな励ましや、このところ会った、古い友人達との何気ないやりとりだった。

その場面場面で、私は何を思い、どんな自分だったかを振り返る。

そして、私に関わってきてくれたこの人達の、その瞬間の表情や、それぞれとの過去からの関わりを思い出していた。

自己を見つめ直す静かな時間が、最後にはどの瞬間のすべてが、「感謝」に結びついた。

今ある全てに、ありがたい感覚がわきあがった。


それから、ネガティブの数週間、私の頭に時々浮かんでくるイメージがあった。

それは特別なあの日の翌日の、彼のふとした仕草だった。

浮かんできていた映像は、エレベーターに乗り込んだ時の、彼の姿だった。

特別なあの日を二人で過ごした翌日、私達はまったりとありのままの私達で、ただ時間を共有していた。

といっても、ほんんどの時間を私が泊まる部屋でくっついて眠っていた。

男と女の官能的な雰囲気というよりも、おじいちゃんと孫みたいな感じ。

お父さんではなく、私は彼におじいちゃん的な優しさを感じていた。

私より17も年下なのに、おじいちゃんてw
笑っちゃうw

早朝に一度目を覚まして、彼が仕事仲間へキャンセルの連絡をし、私達は小一時間くらい会話をした。

そして彼の腕枕で、私は今まで感じたことのない不思議な安心感につつまれ、気がつくとまぶたが重くなって寝てしまう。

私はこの日、ひとりでこの地の、行き当たりばったりの観光を予定していたので、もう一泊するつもりで部屋をとっていたから、いくらでも自由にこの部屋で時間を過ごせた。

午前9時くらいだったと思う。

彼が私の身体に触れていた。

左手は私の手をしっかりと握り、その強さとは逆に、右手は私の身体を優しく触れていた。

私はびっくりして、何か言ったと思う。

彼は「寝顔見てたら、我慢できなくなった」と言った。

彼の目は笑っていなくて、その時急に、私は彼が男であることを、思い出したという感じだった。

ただ彼が、私の身体を優しく大切に扱ってくれていることがわかって、いとおしい気持ちが溢れた。

彼は私を探求していた。
彼の好奇心と動物的な本能が私に伝わってきた。

私は彼に身体も心も委ねていた。

官能小説ではないので詳しくは書かないが、私にとって、とても不思議なことが起こった。

男女の営みが行われる、全然前の段階だった。

彼が何か私を悦ばせるような激しい動きをしたわけでもなんでもないのに、私の脳が頂点にまで達して、心と頭と魂と身体に異変が起こった。

彼は、ほとんど何もしていないのに、私は達してしまった。

もちろんこんなことは初めてで、何が起こったのか。。と。

ただ恥ずかしさはなかった。
こんなことがあるのか。。という感じだった。

彼もびっくりしたと思う。

それ以上、彼は進まなかった。

私の横にきて、私に顔をくっつけて、びっくりしている私の顔を見て、私の鼻を、いたずらするように触って、そして私の目の奥をのぞくようにじっと見ていた。


私達はなんだか不思議になって、ふたりで笑った。


急におなか空いたね。となり、何か買いにいこうか。下にコンビニがあるね。
パジャマみたいなかっこうで、ふたりで部屋を出た。

エレベーターの扉が開き、彼が先に乗った。
奥の壁に背中をつけるようにして、
振り向いた。

私が一歩すすんだその時、

彼は当たり前のように、両手を軽く広げた。

彼のこの行動は無意識だったと思う。


瞬時に彼は何かを察知し、素早く両手を後ろに隠した。

何事もなかったかのように、私達はコンビニに向かった。


彼の両手を広げたその仕草が、私の頭にインプットされていて、
今、その映像が切り抜きのように私の頭に浮かんできている。

この映像が、頭に浮かぶ度に、私を幸せにさせている。

あの時の彼の仕草が、私の魂にダイレクトに飛び込んできて、直接訴えてくるような感覚がある。

私達は離れてしまったけど、いつも彼が私の側にいて、私を待ってくれている。


そんな気がしているのは、私だけなのか。

彼が今、何を思い、何を考えているのか、実際にはわからない。

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#ツインレイ






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