見出し画像

わたしのツインレイストーリー⑮

私は彼との関わりを、今日現在、一切とっていない。


あれから何が私達の間に起こったのか。


ふたりで過ごしたあの日、私達は、お互いの想いが通じ合っていることを確かめた。

それは言葉ではなく、強く求めあっていることを魂が感じていた。

ふたりの距離ができてしまった現在。

今考えると
私達の「特別なあの日」は、
私達ふたりがこれからの人生を、それぞれが強くたくましく、しっかり地に足をつけて生きていく為に用意した、宇宙からの大きなプレゼントだったとわかる。


ふたりが魂の絆をしっかりと確認する為に
私達が空の上で準備した、魂の計画を遂行する為の、特別な1日に設定したのかも知れない。

※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※

どれくらい時間が経っていたのだろう。

彼の足の間にすっぽりおさまって、これまで感じたことのない幸せを感じながら、

私はあろうことに眠ってしまっていた。

書いてて笑っちゃうけど、私は寝てしまっていたのだ。


彼は、私が安らぎを感じているのを、
いつまでも、ただ、だまって自分の体を私に明け渡してくれていた。

私が寝てしまったのを、どんな風に感じていたんだろう。

安心しきっている私を見て、彼はどんな気持ちだったんだろう。

私はこどもの頃の、まだ何も知らない自分に還ったような感覚と

これまで私が生きてきた、全てを受容されたような深い安心感に包まれていた。

彼の腕の中で、私の心と体と魂は、満たされ癒されていた。


フワフワした中で目を覚ますと

彼は、
私の唇に、
優しく自分の唇を合わせていた。

私達はキスをしていた!

目を覚まさなかったのは、
本当にそのどの全てに、
優しさが溢れていたからだと思う。

私を起こさないよう、
少しづつゆっくりと私を導いてくれていたのか?
ただ私が酔っていて、記憶がはっきりしないだけだったのか?
どっちも正解かも知れない。


とにかく
私達はキスをしていた。


彼の唇は、私の全てを感じようとしているのがわかった。

彼が、今感じてる感情が、
唇から直接伝わってくる。

彼の全ての神経が、唇に集中されている。


彼も、
私に完全に身を委ね

時間という観念を忘れ、
この時を永遠のように感じているのが、彼の感情として伝わってくる。

彼の唇の、ゆっくりとした繊細な動きは、
彼自身が自分というものを完全に解放し、
自然となすがままに任せていた。

私達は宇宙にいた。

この表現が大袈裟じゃないくらい、この唇から伝わってくる気持ちよさのレベルが、空を超えて、大気圏を超えて、宇宙にまでいってしまっていた。

この時私達は、
宇宙に浮かんでいるような一体感で、

ただこの時を、
私達は体と心と魂の全て、全身全霊で感じあっていた。

私達は、ずっとただキスをしていた。

信じられないくらい気持ちよくて、唇を離すことの方が不自然なくらい、

私達は静かにゆっくりと、ただ唇を合わせ続けていた。

※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※

翌朝、早朝、彼に腕枕をされている私がいた。

私はハッとして記憶をたどる。

一線は越えてなかったようだ。

数時間前のキスの後、私は彼に言ったことを思い出す。

SEXはきちんとした関係になってない人と、しないと決めている。と。

彼はうん。とだけ言った。
ちゃんと私の目を見ていた。

ただ昨晩の彼からは、男として、そういうことをしようとする欲情みたいなものは感じられなかった。

なんとなく、私は、彼に、軽い女だと思われるのが嫌だったし、真剣に向き合いたい意思を、伝えることが正解だと思って言ったのだと思う。

この日彼は、お昼からイベントの仲間達と会議込みの会食を約束していた。

なんとなく隣で寝てる彼を見ていたら、彼が目を覚ました。

私は化粧もほとんどとれた自分の顔が、どんなかも気にしていなかった。

今考えても不思議なくらい、私はそのままの素の自分でいられた。

まだ時刻は早朝5時くらいだったと思う。





「昨日
何時くらいに寝たんだっけ?」


「多分2時は過ぎてたと思うな」


「今日これからみんなと合流しなきゃいけないんだよなぁ~」


私「シャワー入って準備する?」

彼「どうしよ。。行かなくても大丈夫な気がしてきた」

私「会議でしょ?行かなくていいの?」


彼「俺いなくても、多分大丈夫なんだよなぁ~」
「行かなくてもいいんだ」

私「そうなの?」

彼「みんなに連絡しなくちゃ。。」
「なんて言おう。。」


私は黙っていた。

彼にこのままここに居てほしいと思っていたとは思うけど、
彼の判断に任せていた。

仕事を優先するのが当たり前だし、なんとなく行くのが当然だろうと考えていて、本当に行かなくていいのかな?と考えていた気がする。

彼は真剣な表情でスマホを見ていた。


「とにかく連絡してみる。
体調が悪いから。って言えば大丈夫。
俺がやらなきゃいけないことは、明日以降でもできるから。」

私「そうなんだ。」

そんなやりとりをして、
私は新しい空気を入れようとベッドから起き上がって、窓の方へ向かった。
少しカーテンを開けた。

雨上がりの曇り空だった。

入ってくる少し湿った1月の冷たい空気を感じて、私は昨晩のキスの余韻を思い出して、なんだかまだ、フワフワしていたと思う。

※※※※※※※※※※※※※※※※※※
#ツインレイ




この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?