見出し画像

わたしのツインレイストーリー⑬

あの日、カラオケの後、私達はふたりで夜道を歩いた。

私はビール2杯と日本酒を一合、そしてカラオケでグレープフルーツサワーを飲んでいた。
あの人はもっとたくさん飲んでいた気がする。

あの人はお酒がつよい。

私はフラフラしていていた。

その時の記憶もまばらで、今一生懸命思い出している。

彼はもう1件行こうと言った。

私は「え?!まだ行くの?」と言ったと思う。

その時フラフラと、私は彼にくっつくようになった形になった。

気がつくと
私の方から
彼の手をつないでいた。



手をつなぐぞ!という意気込みなんてこれっぽっちもなくて、本当に自然に、気がついたらつないでいた。

時刻は23:30くらいだったと思う。

あまり覚えてない。

ただこの手が
私の求めていた手だと、当然のように感じていた。


私が彼の体に触れたのは、これが3回目だった。

初めて彼に触れたのは最期のオフ会での握手だった。

衝撃的な感触だった。

彼のパワーが流れこんできて、私はその時エネルギーが満タンになった感じがした。

2回目は彼のイベントで
チェキ撮影で肩を組んだ時だった。

ポーズは何がいいか考えていたら
「肩を組むのは?」と彼が提案してくれた。

私は「えーー?!いいの?!」

「でも○○くんの肩に私の手が届かないよ!」と言った。
彼は背が178あった。


彼は「俺の腰に手を回したら?」と言った。

またも「えー?!いいのー?!」と
私はいいながら恐る恐る、彼の腰に手を回す。

彼は自分の手を広げ、上にあげて、腰に回しやすいようにした。
そしてゆっくりと私の肩に手を回した。

私の緊張と興奮はMAXになったが、この時彼も緊張しているのが伝わってきた。

でも肩に彼の手が触れた瞬間、緊張は一瞬のうちになくなって、なんとも言えない幸せな感覚が充満するのがわかった。

彼の腰に回した私の手は、優しく彼を引き寄せ、ふたりの体が完全に一体となった気がした。
とにかくエネルギーが溢れ、私のエネルギーなのか彼のエネルギーなのか、ふたりのエネルギーが溢れて身体中に伝わってくるのがわかった。

私達はぴったりとくっついたまま写真を撮った。

フィット感がたまらなくて、いつまでもくっついていたいと思った。

初めて彼に触れた時もそうだったが、とても不思議な感覚で、言葉では言い表すことが難しい。
懐かしいとか溶け合うとかより、今まで感じたことのない、一体感が半端ないという表現がいちばんしっくりくる。

カラオケから出てふたりで歩きながら
私はとても自然に、やさしく彼の手に触れたのだと思う。

彼がその時どんな反応をしたのか、その瞬間のことは酔っていて全然覚えていないが、

そのまま彼が私の手をしっかりと強くギュッと握って、自分の身から離さないようにしてくれていたことを覚えている。

私「もう1件どこ行く?Barとか?」

彼「どこがいいかな。」

私「公園とかでお酒買って飲むw?」

彼「それもいいねぇw」

私「そういえば、泊まってるホテルって遠いの?帰れる?」

彼「実はホテルに泊まってないんだ。
この地でのイベントの時はいつも、○○さんの彼氏の○○くんの部屋に、泊まらせてもらってるんだ」

なんとなくの沈黙の後

私「へ~そうなんだ~」と私は言ったと思う。


彼「えみちゃんのホテルで飲むのは?」

突然の提案に私はケラケラ笑いだした。

私「えーーー?!何いってんの?!」

少し大きな声で、バカみたいに振る舞った気がする。

今考えると
大人のふたりがいい感じで寄り添って歩いて、こういう展開になることは予想してなきゃいけない。

でも私はこの時本当に、何も考えていなかった。

彼「行こう!」

私の反応を見てたのか、見てないのか、私が笑ったことで、いいよ。となったと思ったのだと思う。

彼はすぐに「タクシーで行こう!」

そう言った。

私は歩いて行ける距離だし、夜道をほろ酔いで歩きたい気分だった。

私「歩いていけるよ。歩こうよ。
タクシー代もったいないよぉ~」

これを言ったことは、はっきりと思い出せる。

本当にお金がもったいないと思った。
貧乏のなごりか?


彼がこれから私の泊まってるホテルに来ることより、タクシー代の方が気になってる時点で、色々バクってたし、酔っていたんだと思う。

この時には私の最初の緊張は、もうゼロに近かった。



彼「大丈夫!大丈夫!」
彼はすぐにタクシーを捕まえて、乗り込んだ。

私達はタクシーの中でも手をつないでいた。

ホテルの近くのコンビニでタクシーを降りた。

コンビニのドアの前で、私は彼から手を離した。

彼はなんとなくびっくりしている感じだった。

酔っていようがなんであろうが、人前でベタベタすることに私は抵抗があった。
人前では無意識に理性が働くのかも知れない。

彼が持つカゴに、私は適当にお酒とお菓子を入れた。

カップルの深夜の買い物みたいだと思った。

これから彼が私の泊まるホテルに、彼が来ることの緊張感なんて、まるで全然なかった。

ただこの何気ない日常みたいなやりとりに、嬉しい気持ちが溢れていた。

※※※※※※※※※※※※※※※※※※※
#ツインレイ












この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?