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わたしのツインレイストーリー⑳

「連絡するの忘れてた」

仕事をしながら
私はこのことを考えていた。

ショックというか、
悲しいというか、

なんかキョトン。としてしまって
言葉の意味もろくに認識できない頭になる。

どういうことなんだろう。。

友達でも誰でも、話したいことがあると言われてて、すっかりそれを忘れてしまうなんてことは、私にはない。

今まで生きてきた中で、経験したことがないことが起こると、こんな変な感情になるんだな。と思った。

約束を無視することが、なにか恋愛の駆け引きのテクニックなんだとしたら、あまりに粗暴で、それもそれで、キョトン。だ。

普通に考えて、放置するやり方は、あなたに好意はありませんと言っているも同然で、めんどくさい相手にするやり方で、

好意があったり可能性を残したい相手には、リスクがありすぎて、できないと思った。

もしかしたら、前回電話で話した時、私がもうイベントには行かないと言ったことの、報復のつもりなら、あまりにもこども過ぎる。

ちょっと、ほんと意味がわからない。

私は、考えがまとまらなくて、このことを考えるのをいったん放棄した。

休憩の合間にLINEを見る。

「今は大丈夫なの?」
彼からLINEが来ていた。

今は仕事中で電話できないし!と思って、

「仕事中だよ。○○くんは夜勤明け?」
と送った。


夕方、あ!と思った。
大丈夫?の意味って
「あの時苦しかったから」の続きで、

今は苦しくないの?ってことを聞いているのか??

私はさっき送ったLINEにまだ既読がついてないことを確かめて、
さっき送ったメッセージ「仕事中だよ。○○くんは夜勤明け?」を消去した。

そして
「大丈夫?の意味って、今は苦しくないの?ってことなら、考え抜いて極論に達したって感じ」
「結局、あたしは楽しく生きていきたいんだ!ってなって、ポジティブになった!」
と送った。

仕事が終わってスマホを見る。


「うん。夜勤明けだった!」
「仕事おつかれさま」

彼からLINEが来ていた。

今までの3年半で、ねぎらいの言葉をもらったのはこれが初めてだった。

ファンと演者という立場から、対等に近くで向き合う人間関係を、私も彼もどこか恐れていたのかも知れない。

彼からもらった初めての「おつかれさま」から、あの人の生身の人間のあたたかさが伝わってきた気がした。

私は帰宅中の車の中で泣いた。

そして、未読で消去したはずのメッセージに、彼が返答していることに気がついた。

あの人の長い未読は、本当は未読じゃないのかも知れない。と思った。


なんだか嬉しいのか、悲しいのか、よくわからない気持ちが出たり入ったりして、
でも、結果わかり合えた気がして、

その日、私は安心して眠ることができたと思う。
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#ツインレイ






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