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わたしのツインレイストーリー⑭

私達が、私の泊まっていた宿の部屋に着いたのは、夜の12時くらいだったと思う。


その時何を思っていたのか、思い出そうとしても、なんだかはっきり思い出せない。

私達はコンビニで買ってきた缶ビールで、改めて乾杯をした。

あの人は落ち着いていた。

私はどうだっただろう。

特別騒ぎたてたり、おどけたり、何か緊張を解きほぐすような心境ではなかった。

ふたりはありのままの自分達でリラックスしていた。

何を話していたのか、なんてことない会話をしていたと思う。

本当に、どうでもいいようなことを話してしたのだと思う。

しばらく談笑をして、私は素直な自分で、こう言ったことを覚えている。



「ずっと○○くんにしてもらいたいことがあったんだ!!」
「あたしの夢!!」

彼「ん?」「何?」

ベッドに浅く腰かける彼に、私は言った。

私「あのね、そこの壁に背中をくっつけて、足をのばして座ってほしいの」

彼「ん? え?。。え?」
「こう?」



私の言われるがままに、彼はベッドの壁に寄りかかって、足をのばして座った。


「わたしがね、あのね。。。この、○○くんの足の中入るの。」



私「いい?」



彼「うん。」
「いいよ」


彼の顔はどうだったろう。

真顔だったような気がする。

私は急いで靴を脱いで、
ベッドにあがっていった。

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私達が生まれてくる時、私達は、どのお母さんのお腹を選ぶのか、自分達で決めてくるという。


ツインレイのふたりは、それぞれは凸と凹の鍵、違ったものを持ち合わせることが多い。

性格や在り方は、相手が持っていない真逆ともいえる性質を兼ね備える。

それは、来るべき時が来た時に、無意識にお互いを刺激しあう為なのかも知れない。

ツイの魂は、それぞれが持っていない何かに影響され、
いわゆるインナーチャイルドと言われるそれぞれが、こども時代から持ち越してきた闇や傷に、強く反応するようになっている。



起こる出来事やその時の感情が、出会う前の過去の時点から連動している。

お互いの人生の絶妙なすれ違いや、いずれ体験する偶然の一致が、ずっとずっと過去の、ふたりが出会う前から、すでに少しづつ起こっていたのだ。

そしてツインレイのふたりは
宇宙の法則、星の動き、月の満ち欠けに、感情や出来事が影響するようにできている。


もうすぐ満月だ。

今、現状、私達はいい関係を保っているとは言えない。

むしろ、悪い方向に関係がぎくしゃくしてしまった。

私の心と、あの人の心にも、何か心境の変化があるのかな。。。


この先、何が起こるのか
私達は、知らない。

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彼を好きになって想いを募らせていく中で、諦めようと思う瞬間はいくつもあった。

17という年の差だけじゃなく、住んでる場所も飛行機が必要なくらい遠い。

今現在、私が彼を好きになって、もうすぐ4年の月日が経とうとしている。


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まだ彼を知って数ヶ月の、彼への応援に全力を注いでいた頃だった。

あの人は恋愛で大きな傷を抱えていたことを動画で語ったことがある。

それは、まだ地元にいた頃、彼が24~25才くらい、ある女性とおつきあいしていた時の話だった。

おつきあいを始めてしばらくした頃、彼女が妊娠したことを知り、彼は結婚する決意を固めたが、浮気をされて、こどもも流れてしまうという、ショックな内容だった。

しかも婦人科のお医者様の言葉で、彼女の浮気の事実が発覚するという悲しい結末だった。

あれほど激しい性行為はしたらいけないと言ったのに!と彼はひとりになった時に、医者に叱られたという。

彼は医者の言うようなことはしていない。

彼女が病院で、嘘をついたのか、今となってはわからないが、彼女は必死になにかを隠していたのだろう。

恋愛経験は高校生の時、付き合った女の子は1人だけで、その彼女は2人目だったのだと思う。

純粋無垢な彼の心は、深く傷つき、暗く影を落とした。

彼女はのちに、こどもを宿した体で、彼じゃない誰かと性行為をしたことを打ち明けたと、その動画で彼は淡々と語っていた。

謝られ、許してほしいと泣きながら訴える彼女を、やはり受け入れることはできなかったと。



彼はその後、人と向き合うような、深いおつきあいをしたことはないのだと思う。

彼を覆う雰囲気は、真面目一辺倒みたいな純朴さがありながら、なんだか人を突き放すような冷たい一面を持ち合わせていることに、古いファン達は気づいていた。

すごく優しい雰囲気なのに
本当は何を考えているのかわからない。
そんな風に言われていた。


なにか、暗い影がちらついていたのは
人を信じることの怖さを抱え、孤独にひとり過ごした過去の、この出来事が影響していたのだ。

しかし、自分達の動画で彼が自分の辛い過去を話したことは、彼の心の傷が回復してきつつあることを示していたのだと思う。


私は彼の過去を知り、彼を理解する許容を持ち合わせる器が、自分にあるのかを考えていた。

その頃の私は、彼の過去を思いやるよりも、ショックと嫉妬の感情が強く働いていた。

しかし数日後には、彼が動画で過去の自分をさらしたこと、過去を乗り越えていく姿を見せてくれたこと。
この彼の在り方に、じわじわと静かに感動している自分がいた。

私は自分のチャンネルで誰がとは言わず、間接的に、過去を乗り越えた人間の底力と、素晴らしさを熱く語っている。

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あの日、私達がいた空間は
今思えば、なんて夢みたいな空間だったんだろう。


彼の足の間に入った時のあの感覚は
信じられないくらい居心地がよかった。


私は彼の足の間にすっぽりはまって、包まれていた。

私はしばらくの間、この至福を味わっていた。


どれくらいの時間そうしていたのか、時間という概念なんてどこかに置いてきた感じだった。

体全部の力が抜けていた。
ただ彼の胸に背中を預けて、委ねた。

彼はどんな顔をしていたのだろう。

思い出すことができない。

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#ツインレイ








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