【深夜の駄文乱文】夏も終わりに差し掛かりまして

 暦の上ではすっかり秋だが、8月、9月の残暑を考えれば、もはや暦なんて何の意味もない。それでも、暑い一日の中にもふと涼しい風が肌をなでていく季節になった。夏の終わりがどこかもの寂しいのは、一年の盛りを終えるからだろう。ここからは段々気温は下がり、木々も痩せ細っていき、日は短くなっていく。
 僕は一年の中でも秋が一番好きだ。全体的に赤茶けていく木々や、それによって黄金色に染まる街や、軽やかに道を転がる乾いた木の葉が。虫も動物も、一足先に「また来年」と言わんばかりに、段々と眠りについていく。
 「もう今年も残すところ、あと3分の1ですよ。」どこからかそんな声が聞こえてきて、「え?!もうそんなに経ったんですか?!」と誰かが驚いてみせる。学生たちは、夏休みが終わって新学期が始まる。登校する子どもたちは、友人との久ぶりの再会に胸躍る反面、過ぎ去った夏休みに後ろ髪を引かれるような気持ちにもなる。でも、近頃はそんな光景もすっかりご無沙汰かもしれない。
 僕は、外を眺めている。実はこの夏、思ったよりも小説の執筆が進まなかったのだ。幸い書き溜めていたものがあって、それで8月を凌げたのだが、正直なところ執筆のスピードは夏に入って格段に落ちた。少しダレてきているのかもしれない。参ったものだ。
 小説の執筆をここで始めて半年くらい経とうとしている。傑作を書こうなんて、はなから思っちゃいない。とにかく、職業柄文章を書く感覚を鈍らせたくなくて、リハビリも兼ねてのものだ。マイペースも良いが、それと怠惰を混合してはならん。コンスタントに、淡々と、粛々と書き進めていきたい。
 noteを初めて以来、つくづく一方向の活動しかしていないように感じる。ここでの交流に慣れていないのだ。とりあえず、同じ名前でTwitterを開設してみた。上手くやっていけたらいいが。
 今、読み切り短編のホラーを書いている。noteのとあるイベントに投稿してみるつもりだ。もちろん、『晴子』も進めている。他の人の作品を読む余裕も、すこしずつ作っていけたらいいと思う。 

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?