見出し画像

元教師が起業するとしたら③~3歳の娘の少しだけスピリチュアル?な話~

今回は、三歳の娘について書きたい。

起業の勉強を始めて、幼稚園の預かり保育を利用することにした。

毎日午後4時ごろ、幼稚園に娘を迎えに行く。
すると私を見つけた娘が、紺色の体操服姿でぴょんぴょんと跳ねるように走り出てくる。
早生まれで小柄な娘が、ピンク色の頬に薄茶の前髪をゆらゆらさせて嬉し気に走ってくる姿を見ると、
「このような可愛い生き物と私は暮らせているのか……」
と、改めて自分が母にしてもらえた不思議を思う。

私は娘ができるまでに二度流産した。二度目の流産は正確に言えば死産で、
非常に辛く、失意の底に沈みかけた。

そんな時娘がお腹に宿ってくれた。
流産からちょうど一年で娘を出産したのだが、
出産の翌日、ぼんやりと目を開けている娘を抱いて、
この子は私を救うために急いでやってきてくれたのかも……と思った。

だからどこかでいつも、私はこの人に救われたのだ、と思ってしまう。

子どもというより、対等な「人」だと感じてしまう。

娘は非常に気が強く、口が達者で既に対等なもの言いをするため、憎らしい時もあるが
日常のふとした瞬間に、
娘に、娘との生活に、娘を天から送り届けてくれた存在に、
感謝してしまう。

さて、今日も娘を寝かしつける時、娘の柔らかいにおいを嗅いだ瞬間、
感謝の気持ちが下りてきた。
だから私は半分寝ている娘を抱きしめて耳元で「よく来てくれたね、ありがとう」と言ってみた。
我ながら変な言葉、変な親だな……と思いながら。

そうしたら娘は小さな腕を私の身体にしっかりと回し、ぎゅっと抱きしめてきた。
かなり強い力でびっくりした。
いつもの娘なら抱きしめられてもされるがまま、
照れてへらへら笑っているだけのに、
珍しいなと思って顔を見たら、泣きそうな顔をしていた。
どうしたの!?と思わず聞いたが娘は何も言わず、そのまま眠りについてしまった。

数年前占い師に、「娘さんとあなたは前世からの深いつながりがあります」
と言われた。
その時は話半分に聞いたけれど、あながち間違いではないかもと思った。

奇跡と呼ぶほどではないけれど、
自分と娘の生活に奥行きを与えてくれるような、そんな体験でした。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?