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連載小説 リセット(1話~12話)

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結婚生活に失敗した一人の男を中心に、失意から立ちあがる模様を描きました。
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記事一覧

【連載小説】リセット 1

   北島芳樹は、大学在学中、法学部の松江教授のゼミに参加し、教授のフレンドリーな性格に…

杜江 馬龍
7か月前
34

【連載小説】リセット 2

 美代は短大を卒業したあと、電子部品の問屋の事務として就職した。  芳樹と結婚したあとも…

杜江 馬龍
7か月前
27

【連載小説】リセット 3

 離婚後、半年ほどが過ぎた暮れも押し迫った時季、芳樹は東北の片田舎の故郷へ向かった。 「…

杜江 馬龍
7か月前
26

【連載小説】リセット 4

 美代は寡黙な女性であった。  結婚後、芳樹の仕事帰りが毎晩のように遅い日が続いていた。…

杜江 馬龍
7か月前
22

【連載小説】リセット 5

 芳樹の回想はそこで立ち止まった。  突然、通路を挟んで向かいの座席の老人男性が、芳樹に…

杜江 馬龍
7か月前
30

【連載小説】リセット 6

 芳樹が生まれ育った『余目』は、山形県東田川郡庄内町である。  JR東日本の余目駅は大正…

杜江 馬龍
7か月前
25

【連載小説】リセット 7

 粉雪が舞い、寒い一日になりそうな気配だった。駅に向かい左のビルの一階に喫茶店がある。  芳樹は玄関扉を開け中に入った。  中は薄暗く、芳樹の目が外の真っ白な雪景色から店内の暗さに慣れず、やや暫く戸惑った。  珈琲を注文し、地元の新聞に目を通した。全国紙に比べ枚数は少ない。  芳樹は地元欄を開けた。懐かしい地元の小学校の記事が載っていた。  彼が卒業した母校のことが書かれていた。過疎化で生徒が減少し、翌年の三月で廃校になる記事だった。その記事を読んでいると、珈琲が運ばれてき

【連載小説】リセット 8

 幸子は独身で、学校の近くのアパートで生活していた。   両親は、いまは新庄にいる。  …

杜江 馬龍
7か月前
28

【連載小説】リセット 9

 東京へ戻った芳樹は幸子に連絡を入れた。  その後何度か連絡を取り合い、お互い馴染んでき…

杜江 馬龍
7か月前
20

【連載小説】リセット 10

 急に雲行きが怪しくなり、雷が鳴りだした。  北島芳樹は、地下鉄で神保町駅を降り、水道橋…

杜江 馬龍
7か月前
18

【連載小説】リセット 11

 芳樹は松江教授宅を辞し、御茶ノ水駅方面に歩きだした。ゲリラ豪雨はすっかり止み、雲間から…

杜江 馬龍
7か月前
23

【連載小説】リセット 12(完)

 芳樹は小一時間ほどその錦華公園のベンチに座っていた。  そして、徐に立ち上がり、山の上…

杜江 馬龍
7か月前
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