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TRP2023ボランティア体験談

会場セクションを担当。主に人々の交通整理をする係。

パレードが代々木公園に帰ってくる時間帯(14時?〜17時?)は、代々木公園内のメインストリートに配置された。メインストリート沿いのブースを見て回っている人たちに道を開けるようお願いし、パレードが滞りなくメインストリートを通り抜けるようにすることが目的。

メインストリート沿いに一定間隔でボランティアスタッフが配置され、それぞれの持ち場所で道を空ける仕事に取り組んだ。

私の持ち場所には、たまたま、ある男性?4人組がいた。私はTとAの当事者で、見た目で言えば男女どちらの要素もある感じ。彼らは30代でウリ専?の仕事をしているみたい。手持ちのレインボーフラッグは100円で買ったらしい。缶チューハイを飲んでいる人もいた。

彼らは私をみて興味を持ったらしく、

LGBTなの?どれ?
TとAだよ。
え!トランスジェンダーなの!ウケる!(大笑い)
Aって何?
アセクシャル。性的欲求が他人に向かない人。
ふーん。

この人たちは全員ゲイじゃないの?
いろんな人がいるよ。
Tなんだから一緒にパレード歩きなよ(道の中央に押される)

<私への言動>
男と女どっちだと思ってるの?自認はどっちなの!
ちんこついてるの?触っていい?(触られてはない)
男→女?女→男?どっちで生まれたの?
髭生えてるじゃん(大笑い)
センシティブだから、すぐいっぱいいっぱいになっちゃうから(仲間を宥める感じで私を腫れ物扱い)
フラッグの柄で胸をツンツンされる(3,4回だけ)
写真撮ろうよ(何枚か撮られた)

<パレードへの言動>
キモい
死ねよ(流石に1回くらい)
イケメンや可愛い人を見つけると、フラッグで指差したり絡みに行ったり道の中央にはみ出てアピールしたり(ああ仕事大変)
もっとやりなさい(意味謎)(パレードの人苦笑い)
ヒューっと高い声を上げる(パレードの人は盛り上げだと思ってくれて、その場は盛り上がる。私は複雑な気持ち。)

道の中央にはみ出がちなので野放しにするわけにもいかず。私は私の仕事をまっとうするためにそこに居続けました。
会話のキャッチボールは難しめでしたが、興味があるのは確かと思ったので、答えられる質問には答えていました。前半は私の性に関する質問ばかりで、かなり辛かったです。何度も泣きそうだったけど、泣いたらどうからかわれるかわからないから、頑張って耐えました。後半は返答を揶揄われたり身体的に絡まれたり押されたりが増えた。仕事的には面倒だけど、精神的には楽。
私と彼らのやりとりは、近く(と言っても10メートルくらい離れてる)のボランティアスタッフさんが見ていたはずだし、パレードの先頭に立って交通整理をしていた運営スタッフも数回も目撃しているはず。パレードで歩いてた人も印象に残ってる人多いんじゃないかな?

<TRP運営への相談>
開始1時間くらいで運営のそれなりに偉そうな人に相談に行きました。

パレードに反対する言動をする人たちがいるんですけど、対応してもらえませんか?
どのあたりですか?〇〇あたりです。
うーん。一応情報として全体に流しておきます。
はい。

私の視点からは具体的な対応は見受けられませんでした。

<周りのボランティアスタッフさんの配慮>
近くに配置された他のボランティアスタッフさん達は、彼らが奇声を上げたり私が押されたりしてるのを見て、大丈夫?と声をかけたり様子を見に来たりしてくださいました。同じただのスタッフなので、何か具体的に対処できるわけではないのですが、おかげで頑張ろうと思えました。私を心配して他のスタッフが近くに来ると、そのスタッフさんにも絡みに行くので申し訳なかったです。

<大切なこと>

  • 私が自発的にボランティアに参加したのだから自己責任でしょう。

  • TRPの人を責めたいわけじゃない。他のことで忙しかっただろうよ。

  • 彼ら4人組を特定して責めたいわけじゃない。多様性を受け入れようってなんなんだろうとは思いますけど。

<気持ち的なところ>
それでもやっぱりTRP運営から手が差し伸べられなかった事実が1番辛い。どんな思いでこのイベントを運営してるわけ?私は1人のセクマイとしてただただTRPを信じてたし期待してたし、こんな事態には助けてもらえると思っていた。彼らにとって私は、そんなに困ってないように見えたか助けるに値しなかったか、なんだろう。このイベントですら存在を蔑ろにされたら、もう居場所なんてないよ。目の前の困ってる人を助けてよ!!

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