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我々はなぜ、箱根駅伝に惹きつけられるのか?

コロナ禍も、やっと収まって
「今年こそは平穏な御正月に!」と
日本じゅうの誰もが思っていた

2024年の御正月だったのに
元日には震度7の大地震が起こるわ
翌日には羽田空港で飛行機事故が起こるわで

今年の御正月は、さんざんだった。

被災者の皆さんの御無事を祈ると共に
亡くなった方たちの御冥福を祈っている次第である。

この3日間で唯一、
明るい話題といって良かったのが
箱根駅伝の大会実施であった。

元日の地震の影響が
あまりに甚大であったため
一時は大会の実施も危ぶまれたが

なんとか無事、開催にこぎつけられた。

「こんな時に」といった非難の声も割となくて
「選手の皆さん、頑張ったね」という
好意的な意見の方が多かったように思う。

大会がスタートしてみて
中継画面に映し出されたのは
真冬の寒い中、強い雨に打たれながら
懸命に走りつづける選手たちの姿であった。

結果として大会の開催は正解であったように思う。

国難といってよい大変な時期であっただけに
困難に立ち向かい全力で走りつづける選手たちの姿は
かえって観る者の心をゆさぶるものがあった。

「困難に負けない」というのが

どこか、見ている我々
自分自身と重ね合わせる部分があったと思う。

観ている我々が選手を応援しているように
頑張る選手の姿をみて、我々も
自らを鼓舞していたように思う。

「俺たちも出来ることを頑張ろう」

選手も
沿道で応援する人たちも
テレビで視聴している者たちも

「前向きになる」という点では
一体になっていたような気がする。

「こんな時」だったからなのだ。

今回、「なぜ我々は、箱根駅伝に惹きつけられるのか?」

その理由がわかった。

我々、日本人というのは
「ひたむきな一生懸命さ」を
愛する国民性なのだから、なのだなぁと。

陸上競技、それも単純に
ただ、ひたすら走るだけなのに
我々があれだけ惹きつけられるのは

彼らのひたむきさ、が
我々の心を
惹きつけているからなのだろう。

あたらしい年を迎え
ひたむきに頑張り走りつづける
若者たちの姿をみて

「我々も頑張ろう」と襟をただす、

素敵な新年ではないか。

選手のみなさん、スタッフのみなさん

今年も素晴らしいレースをありがとうございました。

嬉し涙を流した選手も
悔し涙を流した選手も
笑顔でゴールした選手も

100人いたら100通りのドラマがあったかと思う。

悲しい、つらいニュースが立て続けに起こったが
観る者らに対し
困難に立ち向かう勇気をくれた

そんなレースだったように思う。

また来年!

来年の御正月に
笑顔でレースを観覧できるよう
私も今年一年、頑張ってみようと思う。

#箱根駅伝

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