辛い思い出と楽しい思い出

実家に帰ると必ず聞くのが
母の辛い思い出と
父の楽しい思い出

母は我慢して我慢して家族を支えて来たすごい人。当然私もたくさん支えてもらった1人ではありますが
ある時から我慢の限界を超えたのか
辛い思い出として話すようになった。
この時はこんなに大変だった。
あの時はこんなに辛かった。
毎回違う辛い思い出の話を聞く。
相反して
父は楽しい思い出の話をよくする。
父は辛い思い出の話さない。あの時は楽しかったこの時は楽しかった。
父が楽しい思い出を話せるのは、母の犠牲があったから。あの人は何もわかっちゃいない。そんな風に言う母。
離婚を考えたこともあったけどあんた達が大変になるやろうと思ったから離婚できなかった。
常に犠牲の人生。
母のことをすごい人だってよく言われる。
本当にすごいと思う。
家族への愛がすごい。
でもこれは犠牲でもあったんだなと思うと
愛されていた家族はどうしていいか分からない。
母の怒りの矛先は父にしか向かってないけど
自分の父が自分の母に恨まれてると思うとしんどい。
母はそうやって文句を言いながら父にウナギ弁当を買って帰る。
そういえばあの人ウナギ食べたいって言っとったなぁ。
嫌いな人間にそんなことするわけないのだ。

こうやってこの2人はつかず離れず
文句を言いながら夫婦を全うするのだろう。

私は…自分が辛い思い出だけを話す30年後を怖くて受け入れられそうにないから
我慢していることを楽しくできる方法を考えよう。

長生きするのかな…
怖…

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