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美少女戦士セーラームーンを語る②

劇場版  
美少女戦士セーラームーンR


名作中の名作であり、私が幾原邦彦監督に興味を持ったきっかけでもある劇場版作品。

幼少期ももちろん好きだったが、大人になってから見ると良さが倍増する恐るべき作品名である。

これも長くなります。
ありがとうnote。

60分とは思えない
濃密ストーリー

観終わった後、この作品が60分なことに驚きます。それだけ満足感があります。泣きます。
何も違和感がないんですよ、ストーリーに。

宇宙から敵が来て街を襲う、地場衛を攫う、助けに行く、戦う、仲間がやられつつ敵を倒す、小惑星が地球に落ちそうになるのを、自分の命を犠牲にして防ぐ、愛の力で生き返る。

ざっとこんな流れですが、文書にすると、はぁそうですか。って感じですよね。
でも、見所じゃないところが無いくらいずっと見つめてしまいます。

絵が綺麗なことはもちろん、無印の悲しい記憶をなぞるような展開はもちろん、戦士たち普段よりも強力さが伝わる技の描写などなど

私、残念なことにPRが下手くそで笑いをとることも下手なんです。それでも劇場版Rの良さは全世界に伝わってほしい。
みんな見てくれ

音と映像の調和から生まれる圧倒的感動

ラスト、銀水晶の力を解放し小惑星の軌道を変えようとするセーラームーンとそれを援護する4戦士。

ここで、戦士達が歌うmoon revengeが流れます。

うさぎちゃんの覚悟とともに曲は始まり、思わず息が止まります。

そして、それぞれの歌パートとともにそれぞれの孤独な過去とうさぎちゃんとの出会いが描かれます。

先人たちがすでに書いていますが、これにより、前世のプリンセスとしてだけじゃなく、月野うさぎという個人が、いかに戦士達にとって救いであり光であり、大切な存在なのか、何故うさぎちゃんのことを皆が大好きなのかが分かります。

この曲と映像に一切のノイズがなく、完全に調和し、いっけええええ!と気持ちが最高潮になった瞬間、衝撃が走ります。

え…そんな……嘘でしょ…

完全にアニメに引き込まれます。
ぜひご覧下さい。

幼少期衛くんとうさぎちゃん

完全に今回のためだけの設定だし、もしかしたら後付けうーん?って人もいるかもしれない。

それでも、私は好きなんです。
事故で両親を亡くし、そして記憶も無くした衛少年。そしてその時傍にいてくれた友人(フィオレ・映画の敵役)も今離れてしまうという圧倒的孤独。

そこに弟が生まれ母を見舞いにきたうさぎちゃんが現れ、ママのための薔薇の花束から一輪を衛くんにプレゼントします。

そう、これにより、タキシード仮面が何故薔薇を使うのかっていう理由も分かるんですよね。
愛の証であり、自分を救ってくれた象徴の花なんです!!!
そしてそれをあげたのが、うさぎちゃんなんです!!!運命!!!

過度な説明も説明不足もない

こう、設定を説明するような不自然さがなく、全部が自然に視聴者はキャラクターと同じように物語に混乱し、理解していくんですよね。
情報の開示具合が絶妙。
60分映画だから、もっと焦って説明的になる可能性もあるのに、全部絶妙。拍手。

最後に

駄目でした、やはり好きすぎて言語化できませんでした。いつかまた言語化に挑戦します。
また時間が出来た時に見て、涙し、感想を書きたいと思います。

最高な映画です。

映像、音楽が最高すぎて、幾原邦彦監督に興味を持ち、少女革命ウテナ、輪るピングドラム、ユリ熊嵐、さらざんまい と幾原監督作品に手を出しはじめました。

幾原監督の作品が好きなのはもちろんですが、そこにセーラームーンを合わせるとこんなに神作品なのかと感嘆します。

この作品が多くの人に届きますように。

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