フリーエンジニアが客先で稼ぐことの意味

多くのフリーエンジニアはどこかの客先と契約して報酬をもらっているのではなかろうか。なぜならばそれがフリーというものだから。自分でサービスを作って純利益を出したらもはやフリーではない。

そのためフリーをやるからには客先で活躍できるスキルを高めることが念頭に置かれる。それは本質的にエンジニアの仕事とは違うことも含まれるが稼ぐためには理屈はどうあれ適合しなければならない。ある意味報酬は、エンジニアの仕事以外とか付随する雑務やご機嫌取りなどを含めて我慢料に変わる物でもあったりする。

フリーという肩書きに自由の意味を感じる瞬間もなくはない。しかし本質的には自分の時間とプライドを切り売りする時点で自分の何かを失っている。

駅前で誰かに土下座をしたらお金がもらえるとしたら、いくらならやりますか?

自販機の下に定規を入れるとお金が拾えるとしていくらなら拾いに行きますか?

本当に好きでフリーをやっている人はあまりいないだろう。顔と心を裏腹にしてお金のためにやり過ごしている人もいるだろう。目先のお金に困ってないとしたら自分が請けても良いと思える単価は切り上がるだろう。もし全てのフリーが億越えの純資産を持っていたら一体誰がフリーをやるだろう。

物を売ることよりはるかに苦痛を味わうことは自分を売ることでる。だから人は、自分を売ることは一番やりたくない。何時間いくらで言うこと聞きますということだ。だから線を引く。ここまでならやるけどここから先はやらないとか。はっきり言って、だから報酬が高い。ここまでならやるというラインが遠くにある人ほど高い。

上記が俗にいう準委任なのだ。
それに対して請負は人ではなく物を売っている。自分のプライドや自分の時間は売らない。だから平均的に稼ぎが少なめ。そういうことだ。

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