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子供を守りたい

連日、ニュースで報じられている静岡の保育園で起こった、保育士による幼児虐待事件。
高齢者施設などでも同様の事件が報じられますが、家庭内で起こる虐待とは違って施設内で行われている分、タチが悪いです。

その内容は口にするのも憚られるようなモノばかりでここでは書きませんが、そこで行われていた虐待の数々は常軌を逸しているとしか言いようがありません。
保育士は「しつけだった」とこれまた虐待をする親と同じ言い訳をしているようですが、保育士という立場であるなら当然、どういった行為が虐待に当たるのかも知っているはずですし、そこには通告する義務もあります。
本当に「しつけ」だと考えていたのだとしたら、それはその保育士本人を園が「しつけ」るべきだし、虐待と分かっていてやっていたのであるならそれはもう問題外で、保育士になってはいけない人です。

家庭内でも施設内でも、そこで行われる虐待は常態化している可能性があり、虐待を受けている子供はもちろんのこと、それを見せられている他の子供たちへの影響も深刻です。
1歳、2歳ではまだそこで行われている行為がどういうことなのか分からないでしょうし、それを親に話すことも難しいでしょう。
そこがこういう事件の卑劣なところで、怒りも湧いてくるところです。

人は3歳頃から人格形成が始まり、自分が置かれた環境による影響を受けながら育って行きます。
まさにその始まりの頃にこのような行為を受けたり、見たりすることはその子供たちの人生に大きな影響を与えます。
保育士であればその辺りの事も勉強しているはずであるにも関わらず、虐待を行なうというのはその保育士自身に問題がある訳です。

報道によれば施設内で行われている虐待を口外しないよう誓約書を書かせたり、内部通報しようとするまっとうな職員に対して口止めをするなど、それこそ私たちの「常識」では考えられないのですが、この保育園ではそれが「常識」だったのかも知れません。

そこに預けている親からすれば、保育園は安心して子供を預けられる場所でなければいけませんし、多くの保育園はそういう場所であるはずです。
ですが一か所でもこのような施設が出てくると、私の子供を預けている保育園は大丈夫?と疑心暗鬼になってしまう親御さんもいるでしょう。

一時期、待機児童問題から保育園や認定保育所が増えてきたという話題がありました。
箱は出来てもそこで働く保育士はすぐに育つわけではありません。
するとこれは高齢者施設も同じような状況のようですが、そこで働く人が少なく、慢性的な人手不足となり、問題がある行為をしても辞められたら困る、という理由から虐待行為を見逃す、或いは注意程度で留めてしまっている可能性も考えられます。

子供の命を預かる仕事をしているという自覚なくして、保育士という仕事は出来ません。
今回のこの事件は保育園だけに留まらず自治体の対応にも問題があったと報じられています。
その意味ではもうそういうところだけに任せてはおけない、という新たな問題も生まれて来ます。

このような事件を無くしていくためにも、昔のような地域社会の連携が今、改めて必要になっているのかも知れないと思わされます。
私は諸事情で自分の家庭を持たない選択をしたため、子供も居ません。
だからその分、世の中に居る子供たちが安全に、安心して成長出来る社会を作りたいとの想いが強くあります。
そのために出来ることをこれからも考えて行こう、そんなことを感じました。

逮捕された3人の保育士、顔写真も名前も年齢も報じられた今、何を思っているんでしょう…



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