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哲学〜幸田露伴〜運命に泣き言を言うな


 幸田露伴は哲学者ではなく小説家なのですが、身にしみる言葉が多いのでこの哲学者の言葉の枠に無理やり括りました笑
 今日のお気に入りの言葉です^ ^

自分は運がいいとか悪いとか泣き言を言って、他人の同情を買おうとするようなやつはつまらない人間だ。意志が強い人間なら、自分の未来は自分で切り開いていくものだ。運命などは口にすべきではない。自分の運命というのは、自らが大きなオノをふるい、ノミを使って、自分の力で刻んでいくものなのだ。易者や占い師などがいうような、運命は前もって決まっているとする「運命前提説」に縛られてはいけな。

【超訳 努力論 幸田露伴  三輪裕範編訳】
 
 以前ニーチェの言葉においても「運命」について「自分の行動によって運命を作っていくものだ」というような趣旨の言葉があったため、取り上げたかと思います。
 今回も同様の言葉で非常に共感するのですが、同じ趣旨の言葉でも幸田露伴の表現は運命を「オノをふるい、ノミを使って自分の力で刻んでいくもの」と、彫刻を作る過程を例えにしているところが私の心に刺さりました笑

 ここでは「運命≒人生」と使われているのかと思いますが、この運命を刻んでいくにはオノをふるって大枠を作りだす、すなわち生き方の大きな方向性を定める段階と、方向性を決めた以後ノミを使って作品を完成させていく段階、すなわち自分の定めた目標へ具体的に試行錯誤しながら突き進んでいく段階、の例えにドンピシャだな〜と笑

 
 最後まで読んでいただきありがとうございました^ ^

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