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富士ヒルクライム 2024

はじめまして。しんしんという名前でSNSをやらせてもらっています。今回富士ヒルクライムに出走してシルバーを獲得できましたので嬉しさのあまり勢いでnote書いてみたいと思います。長いです。時間に余裕がある方見ていただけたら幸いです。

昨年からちょうど5分短縮

1.自己紹介

社会人になってからロードバイクを始めて5年目になります。きっかけは弱虫ペダルとダイエット。愛車はキャノンデールのsuper six evo nomal-mod(第3世代)でコロナ禍で卒業旅行に行けず資金はぼちぼちあったのでいい!と思ったこの子を思い切って買いました。しかし1年は買って満足して置物になっていたため実質4年目です笑。

レース前キレイにしてもらったスシエボちゃん

1年ろくに乗らず流石にヤバいと思いクラブチームを探して入りコースを教えてもらってからはそこを週末になると走りにいく週末チャリダーにジョブチェンジ。
乗り始めてからしばらくして職場の方もロードバイクに乗ってることを知り何度か走ったら「富士ヒル出てみない?」と誘われました。重量級のサイクリストだった私は濁して返事していましたが楽しいから!と誘われエントリーを決意。当時はフラットペダルだったので急遽ビンディングを導入、距離は100kmは走りきれるようにして1回試走に行き当日臨みました。サイコンはスマホです。2022年は1:51:54。試走はもっとかかってたかもしれないですがしんどすぎました。

ちょうど今年と同じような天候でした

もういいやと思いましたが終わってからtom’s cyclingさんのシルバー化計画2021の動画を見てこんなに熱くなれるんだと思いちょっとトレーニングしてみるかと思いZwiftを導入しました。
少しづつトレーニングを重ねて(いいと言われてほぼSST)をやって迎えた1年後2023年は1:18:22。最初はブロンズ目標で練習していましたが途中であれ?シルバーいけんじゃね?と調子に乗り試走に行くと85分くらい。80分切り目標ワンチャンシルバーかなという感じで序盤はシルバーペースっぽい人についていくも耐えきれず3分半ほどオーバー。ワンチャンとか考えてた自分が甘かったです。当初の目的は達成したけどなんだか悔しい気持ちが拭いきれず来年はシルバー獲る!と誓いました。この時はZwiftのFTPはRamp testで289wでした。パワーは4倍くらいです。富士ヒル後改めてランプテストをしたら300wになっていました(なんで?)

2.2024年大会に向けてのトレーニング

集中して追い込むのは3ヶ月が限界かなと思っていたので今年は3月から富士ヒルをターゲットにして練習を開始する計画でした。
しかし1月にゆるキャン△のスタンプラリーをフジイチしながら集めるライドをして思いっきり風邪をひきました。しかも長引いて2週間ほど練習できず…FTPも下がりまずFTPを戻す作業から始めました。なんとか2月の終わりに今度はFTP test(20分走)でave.316w、FTP301wに到達させることができました😮‍💨
3月から富士ヒルに向けて基本はLSDでSSTの比率を上げていきます。昨年はズイフトのSSTメニューをやっていましたが、今年はactivikeさんの下の記事を参考にしてSSTメニューを組みました。レストを挟む代わりにパワーの上げ下げがなくずっと高めの出力を続けなければならないのでまた別のしんどさがありました。連続滞在時間でレベル分けされているのですが自分はレベル2までしかできなかったです。

このあたりで少しでも速くなればと思いフィッティングを受けました。確かに速くなったんですが少し経つと膝や足首に痛みが発生。おそらく慣れないポジションで最初から全力で踏んでいたため体がついてこれなかったのでしょう。しかし練習をこのタイミングで止めることはどうしてもできずそのまま強行してしまいました。休む方が良かったのか今となっては分かりません。この痛みは治ってはきますが富士ヒル当日まで続きました。

4月に入りますが変わらずLSDとSST。でも週末晴れが増えた分実走が増えたのは嬉しかったです。桜のAACRにも参加してきました。たくさん食べたので体重はプラマイゼロどころかプラスに笑

安定の曇り(笑)

5月はゴールデンウィークに入りちょうどレスト週がかぶってしまいました。どうしようか考えてるうちに走ってしまい茶臼山とかにも登ってしまってとてもレスト週とはいえなく疲労が溜まっている感覚がありました。やむなく次の週をレスト週にして週末試走に出かけました。ヘルメットを忘れるというアクシデントがあるもmont-bellさんで調達しなんとか試走。手元タイムは1:16:35。料金所からだとプラス2分で昨年とほぼ変わってなくね?というか遅くなってるよね?ヤバくね?と失意の中帰宅。疲労が抜けきってなかったから〜とかもう少しマウント外せば車体も軽くなるし〜とか言い訳してましたが内心めちゃくちゃ焦ってました。

タイムでない…ヤバい

そんな時Xでたまたま流れてきたYouTuberのタマ夫さんがシルバーペーサーをして引いてくれるという動画を見て藁にも縋る思いで応募しました。ただ乗り、乗り捨て自由ということだったので参加してシルバー獲れれば…という気持ちでしたがなんとチームメンバーに入らないかとお声をかけていただき喜んで参加しました(ここでいうチームメンバーとはタマ夫さん含めた同じチームの方+何名かの先頭固定メンバー)。タマ夫さんが中心になり作戦や情報交換を行いました。
練習の方は佳境に入り今まで封印(避けてた)Vo2max以上の領域やクリスクロスをやってました。慣れない高強度に死にそうになりながらも1つ1つクリアしていきました。今年は富士ヒル道場でwahooのレースがあったので商品欲しさに毎週参加していました。
富士ヒル1週間前は練習量はそれまでの半分に抑えて疲労を抜きながら刺激を入れていくことに注力しました。ただ想定外だったのは木曜日の朝やった最後の実走が思いの外足にきていて本当はやる予定だった金曜の最後の練習は疲労抜きに徹してレストに。マズったかな〜と思いました。

木曜日に行った朝練

こんな感じで練習をしていてFTP測定は今年は1回しかやっておりません。だってキツいんだもん笑。ですが4月に入って勝手に設定FTPを305wにあげたのでキツかったです(^∇^)
減量は2月くらいからぼちぼち始めており73kg→68kgでfinish。ほんとは65kgくらいまで落としたかった食べないとパワーが出なかったのでちょこちょこ補食を入れてたら落ち切りませんでした😇

3.大会前日

14:00~15:00でチームメンバー7人で顔合わせをしようということになりました。比較的会場に近い私はゆったりでいいのですが楽しみで眠れなかったのとラバッジョさんで洗車の予約をしていたので早めに出発。富士山パーキングに到着後雨が降るかもしれないということだったので自転車で10:00にラバッジョさんで最後の洗車をしにいきすぐ車に戻って自転車を乗せて今度はバスで会場に向かいました。二度手間ですね笑。

2度目の会場入りで受付・荷物預けを早々に終わらせてエキスポを見てまわりました。activikeのスピードジェルが欲しかったので購入し、他店でもいろいろ買ってしまいました💸ワンピースジャージが欲しかったですがすんでのところで我慢しました笑

時間になり集合場所に集まるとそれらしき人たちが。しかし会うのは初めて顔もわからなかったので声をかけていいかわからず少しの間眺めていました笑。意を決してきょどりながらお声かけ。合っていたようで暖かく迎えてくれました。自己紹介をして楽しくおしゃべりしながら作戦の確認、トレインの確認をしました。その際最後の平坦で先頭を引くという大役を任せていただくことになりました。その仕事をするには最後まで生き残らなければいけないので絶対千切れられなくなりました笑
解散して本当は抽選会に残りたかったのですが宿が御殿場だったので早めに移動。朝ごはんを買ってなか卯でカーボローディングと銘打ち親子丼とうどん(小)を食べていつもの宿へ。お風呂に入ってフォームローラーでマッサージをして20:00にはベッドへ入って寝る体勢になりました。

4.大会当日朝

予想通り起きては寝てを繰り返しましたがなんとか6時間くらい寝て3:00起床。体を起こすために朝シャワー。朝ごはんのプロテインとおにぎり2個、お団子3本を食べて700kcalちょっと。移動の準備をして4:00に出発。今回は育樹祭記念公園が駐車場で5:00前には到着。トイレを済ませて準備開始。イナーメオイルを上半身にはvery hot、下半身にはfor CXを塗り雨が降ってもいいようにレインジェルを全身に塗りたくる。ローラーはないので駐車場までのちょうどいい坂道を登る。調子は良さそう。アップは軽めに15分ほどで切り上げ1時間前にグリコのエクストラバーナー、activikeのスピードジェル、パワーニュートリションと痛み止めのロキソニンを飲み会場へ。これで朝ごはんと合わせて1000kcal。シェイカーがなかったのでパワーニュートリションをビルダー飲み。味が最悪だと聞いていたけどまあ飲めないほどではない。ビルダー飲みは2度とやらないと思うが笑。
チームメンバーと合流し意気込みを言い合いながら荷物を預けて7:00に待機場所に。

5.レース中

スタート後できるだけ離れないように声を掛け合いながら進んでいく。寒かったのでギアを落としてケイデンス高めで計測地点まで。計測地点前のカーブでおそらく先にスタートしたけどタマ夫さんのYouTubeを見ていた方が十数人待っていました。後ろに入ってもらいゆっくり加速しながらスタート。自分は前から4番手に位置どり。

料金所〜1合目

斜度がきつめなので自分を含めたパワー系?が落ちないように抑えめで引いていただいた。正直だいぶ緩めで「あ〜始めはこんなもんでいいのか」と思うと同時にこのペースで大丈夫かな?という気持ちで8:2くらい笑。しかし1合目下駐車場に差し掛かり斜度が緩んだところもしっかり速度をあげてついていくことができた。まだ余裕があったのでタマ夫さんの声かけにできるだけ反応してテンションを上げてもらえるように意識。

1合目〜2合目

一合目を過ぎたあたりで2番手と3番手の方が後ろに下がりたいとのことだったのでまだ余裕があった自分は2番手に。このころになるとだんだん後ろにメンバー以外の方がたくさんいることに気づいて後ろのメンバーは大丈夫かなと心配だった。しかし自分もタマ夫さんについていくことに集中したかったためあまり後ろを気遣えず…斜度の変化に人一倍敏感な自分(重量級)が斜度が上がるところと下がるところはできるだけお声がけ。後ろを見るようにしてトレインが離れていないかチェック。少し離れた時はタマ夫さんに報告するようにしてちょこちょこあるインターバルに耐える。

2合目〜3合目

二合目を過ぎたあたりから最初ほどの余裕は無くなり始める。これは最初からわかっていたのでなんとか耐える。ここまで来ると横や後ろにメンバー以外の方が並んできたりトレインに入ってきたりしていた。レース強度のトレインはあまり経験がないのでぶつかる怖さで横によけてしまったりしてどうしてもタマ夫さんの後ろにつけきれなくヤキモキすることもあった。しかし離れてはいけないことだけはわかっているので真後ろにつけなくても斜め後ろはキープして少し間が空いた時にハンドサインをして入らせてもらったりしていた。

3合目〜4合目

向かい風基調になりだいぶしんどくなってきた。なんとか声は出たので反応はするが明らかに口数は少なくなったのが自分でもわかった。この時にはタマ夫さんの後ろにはつけず右から上がってきたビオレーサーのワンピースを着た方に入られていた。自分の周りにはタマ夫さん以外知らない方ばかりで他のメンバーは大丈夫かなとちらっと思ったがずっとそんなことを考えている余力はなくただ前に進んで足を回すことに注力する。

4合目〜奥庭駐車場

もうしんどい。でもここまできて諦められないと思い踏む脚に力を入れる。斜度が上がったり緩んだりとにかくインターバルを耐えることに集中した。やっててよかったクリスクロス。しかし山岳スプリントポイントすぐの登りを耐え切ってすぐの緩んだところで加速できず離れそうになる。マズイと思って横にいたエモンダ乗りの方に「前は入れそうですか⁉︎」と声をかけたら入ってもらえた。ありがとうございます。この方いなかったら離れてたかもしれない。タイム表とタマ夫さんの声かけでペースはいいことはわかっていたのでなんとかしがみつく。奥庭駐車場に向けて気持ちを作る。

ラスト

奥庭駐車場に入りぐっと斜度が上がるのでダンシングを使って踏む。勢いに乗せて登りたかったが加速して入れなかったのでダンシングで勢いをつけて登る。前日の話し合いで最後の平坦を引く仕事があるのだが上がる脚が残っていない。ここまでのインターバルでかなり脚を削っていたことに気づいた。登りきって平坦になっても前に出ることが出来ず後ろについてしまう。ここまでかと思ったところでトレインに乗って脚を貯めていた人たちが一気に前に出てきた。上がりきらないスピードに我慢できず飛び出してきたのだ。渡りに船と思い奥庭を超えてから数百メートルで少しだけ回復した脚を必死に回してブリッジした。タマ夫さんの前に出た後はついてきてくれと願って速度を上げて40km/hに乗せた。タイム的にはもうシルバーいけそうだが安心はできない。なぜなら最後の登りが一番キツいことを知ってるから。タマ夫さんの「しんしんさんいけー!」という声が聞こえた。登り口が見えるともうここからはがむしゃら。最後のトンネルのところで先に発射した人たちが垂れ始めているのが見えたので「ここで踏みやめるな!」と自分に言い聞かせるのと一緒に叫んだ。アナウンスの声が聞こえて最後と思ってもう一度踏み直す。ゴールのラインはあと少し。届け!ゴーール!パッとサイコンの画面を見ると1:13:30の数字。やった…シルバーだ…という気持ちが出てきて「よっしゃー!」と叫んでしまった。こんなに叫んだのは高校の部活以来だ。周囲で驚かせてしまった人いたらごめんなさい。

ゴール後

後ろのメンバーの姿を見たい気持ちはやまやまだがゴール前にいると流石に邪魔なので下山荷物置場の手前で少し待つ少しするとタマ夫さんが降りてきた。2人で健闘を讃えあう。もう少し待つともう1人メンバーが。50代の方だが最後の平坦まで離れずシルバー獲れたらしい。すごい。強い。そのほかにもトレインに乗っていた人たちがタマ夫さんにお礼を言っていたので共に健闘を讃えあっていたが他のメンバーはやってこない。とりあえず荷物を受け取ろうと進むと他のメンバーもやってきて合流できた。今回のチームメンバー7人のうちシルバーを獲れたのは3人、他の4人は途中で千切れ各々ゴールした。全員がシルバーを獲れた報告をすると自分のように喜んでいたし、獲れなかった報告をすると自分のように悲しんでいていいチームだなと思った。富士ヒルって人を繋げてくれるなと思った瞬間だった。

今回シルバーペーサーをしてくださったタマ夫さんの動画になります。最後の平坦で最初からは前に出れませんでしたが半分くらいのところでしれっと出てきます。私の自転車YouTubeデビューです。チャンネル登録者1000人いくと奥様から新ホイール導入許可が下りるそうなのでぜひチャンネル登録を!

感想

まずスタートからほぼ漢一本引きでトレイン引いてくれたタマ夫さんに感謝を伝えたいです。今回自分が目指したいタイムもあったと思うのですが自らトレインを引っ張ると志願して宣言通り引き切ってくれました。おかげてシルバー獲ることができました。レース中の声かけも最後まで続けてくれて本当に心の支えになりました。ありがとうございます。
次にトレインを作ってくれたメンバーの皆さん。固定メンバーは2週間前から繋がって情報共有や作戦を立てたりとレース前からワクワクした気持ちで当日迎えることができました。レース中に合流した方々も最後飛び出してくれたお陰でブリッジで加速することができました。トレインを組んで富士ヒルを走るのは初めてでしたが単独で挑んだ去年、一昨年と比べて何倍も楽しく走れました。ありがとうございます。
最後に富士ヒルの運営に関わっていただいた方へ。4月の土砂崩れにより開催が危ぶまれたこともありましたがすごい勢いで復旧を行なっていただいて開催することができました。当日も寒い中交通案内や運営に協力していただいてありがとうございました。
シルバー獲るのに自分でもさまざまな努力をしたつもりでいましたが、色々な方々の力を借りて獲れたと思っています。次はゴールド!とあまり軽々しく言える目標ではないですがやはり金獲りたいですね。まだまだ強くなれると信じて練習は続けてみます。さあ食うぞ!

1番好きなカレー(現在臨時休業中で食べれません泣)

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