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上手な「並」の先生はゴールをみんなに意識させる声掛けをしている。

上手な「並」の先生は3学期の最後は幸せに追われると信じている。

この原稿を書いてる時点で 今は2月の上旬です。
この時期 皆さんはどのように過ごしておられますでしょうか?
1月に3学期が始まって、とりあえず休み明けの調子が上がらない状態を
乗り越えて先生も生徒もある程度疲れは溜まってるけど
再び学校生活の流れに上手に乗れるように
なってきているのではないでしょうか?
そんなこともあって、だいたいこの時期学校では管理職が
「ギアを1つ上げて最後まで行こう!」と号令をかけて
何かと子どもを鍛えようとする雰囲気になります。
上手な「並」の先生はこの流れに乗るのかと思いきや
実はこの時期は慎重に過ごします。
むしろこの勢いに乗っていこうとするのは
ベテランだったり若者だったり様々ですが、自己承認欲求のやや高めの人。
自分の理想としている形に近づけて最後みんなで
達成感をもって終わりたいというのがあるようです。
これも一つのやり方で、名人にもこの考え方で進められる方も多いです。
さすが名人はうまいことまとめられるのですが、
普通の教師が形だけまねすると卒業式が終わったあたりで
子ども達はみんながちょっと頑張りすぎて、お互いがお互いに
厳しいことを言うようになったり
疲れも出るのかみんなギスギスして心の余裕がなくなるようです。
また、この時期に無理をするというのは
個人的には問題があるように感じていて
どんなにいい子でも次の年に何かしらの理由で「リバウンド」した感じで
調子を落としたところからスタートするケースが多くなるように思います。
そういう意味でもここは雰囲気にのまれて流されないように
少しここは冷静に考えた方がよさそうです。

上手な「並」の先生は最後まで児童主体で「期待する」を続ける。

上手な先生はそこを上手く回避するために、
絶妙なバランスで声をかけます。
ある年は子どもに少し要求するのを緩めて、成功体験を積ませたり
逆になって欲しい姿を何度も子どもに伝えて意欲を出させたり
教師がはたらきかけをするのですが、児童主体にして
児童が一番いい状態で活動できるように気を配ります。

それらをよく表している言葉が
「ここまでやってきたからこそ 最後 気持ちよく終わろう。」
で、私の知っている 「並」の先生は繰り返しこの言葉を子どもに伝えて
みんなが合言葉のように言っていました。また
「3学期は今まで勉強してきたことが積み上がってる時期。
知らず知らずのうちに 君たちには力が備わっているのだから
3学期の最後、今まで勉強したものが いい形で出るようにして終わろう。」
と励まし
「最後こそ 一番いい状態で終わろう。」とも
声をかけられていました。
簡単に言うとこの時期に子ども達には新しいものを期待するのではなく
ここまでの学びを一番いい状態で出すことを子どもたちに
期待をするのです。
そしてその活動を通して子どもたち自身が自分のベストを知り
1つずつ成功する中で得た知識をためていきます。

不思議な事なんですが、
多分 普通の先生だったら 1学期 2学期という風に
一生懸命子どもたちと向き合ってこられたと思います。
でも、そのことが信じられないのかそれを度外視して
3学期に卒業式などがあるせいか教師主導になることが多いです。
これはある種の職業病的なものかもしれません。
しかしこうなると子どもは1学期 2学期 自分たちがやってきたことは何だったのかと不完全燃焼になるし、最後の最後でしたいことが言えなくなる。
期待することで子供達に完全燃焼させ、みんなならどうしたいかという
子どもたちの意見を引き出すようにして関わることでこれが回避できます。

最後の最後まで子どもたちがやってくれるかどうか
ハラハラして見守ることが続くんですが、大丈夫です。
先生方がここまでに子どもと一緒に積み上げてこられたことは
間違いなくこの時期に発揮できるようになっています。
それぐらい学校行事や学校の生活で得るものは大きいのです。
だから期待して子どもたちを見守り、期待しましょう。

上手な「並」の先生は最後まで子供たちに期待する。
そして子供たちが自分たちで動けるようにそんな時間やスペースを作る。

これは おすすめです。


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