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ガチ中華

私は大学時代、中国語を専攻していました(外国語学部中国語学科)。将来的にビジネスで使えそうという目論見はありましたが、同時に中国文化にも興味があったためです。特に歴史と中華料理が好きで、約1年北京に語学留学し、その際、日本では見たことのない様々なローカル料理を発見しました。昨今、「ガチ中華」なる名称でメディアにも取り上げられ、これらのローカル料理が日本でも食べられることが判明しました。今回は、特に私が好きなメニューをいくつか紹介したいと思います。
 
・羊肉串(羊肉の串焼き):日本人はあまり羊肉を食べませんが、臭みもなく旨味が口いっぱいに広がる絶品料理です。新疆ウイグル自治区から、北京などの東北地方へ出稼ぎに来たウイグル民族が広めました。北京では串焼きで屋台等で売っています。

 
・夫妻肺片:牛の内臓肉をラー油、花椒、唐辛子などから作ったタレで和えた料理です。辛いだけでなく、舌が痺れる感覚も刺激的な前菜です。1930年代に四川省の成都で、屋台の行商をしていた郭朝華と張田正夫妻が考案しました。

 
・炸小馒头:揚げた饅頭に、コンデンスミルクをつけて食べるデザートです。饅頭といっても、具が入っていない高密度なもっちりパンです。

 
・拔丝苹果:油で揚げたリンゴに、煮つめたあめ状の砂糖をかけた、大学芋のリンゴ版に近いデザートです。熱いうちにはしでとると糸を引きます。

 
これらの料理は、日本では意識的に探しにいかないと見つかりません。店に来るお客さんも中国人が大多数で、店に入るなり「几个人?(何名ですか?)」と聞かれるかもしれませんが、それもまた一興かと。

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