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私と日本の神様


「今日も我が家は」


お伊勢参り

2013年 第62回 式年遷宮が行われた。

母を見送り、父をやっとの思いで見送る事が出来た中で行われた式年遷宮。

私には縁が無い事と思われておりましたがその年の暮れ近くで友人が旅行案内を手に私の目の前で申し込みをしていた。

「お伊勢参りと菜花の里イルミネーション」のツアーだった。

概要を聞くと私も一緒にどう?と誘ってくれたのでした。

そしてそのチラシをくれたのでした。


私も色々あった。

だから新年は、今年こそ良い年にしたいと・・・

チラシを見ているとそれほど高い金額では無いと主人と気晴らしに行こうと思ったのでした。

その中の少し贅沢な嗜好の「伊勢参り、○○ホテル宿泊、菜花の里イルミネーション」ツアーに決めて申し込み、主人も休みを取り楽しみにしていたのでした。

ところが、予定の数日前に催行人数が集まらず中止になったと連絡が入るのでした。

次の予定に申し込むがそれも催行人数集まらず中止、その次もダメ

正直、格式の高い神社は人を選ぶと誰かから聞いて、そして式年遷宮の次の年はおかげ参りといい、とても御利益が良いのだと聞き、行って変わりたい気持ちが増してしまうのでした。

それなので旅行会社に「一体?いつなら行けるのでしょうか?」と聞くと、前回申し込みの次の日の「二見輿玉神社、外宮・内宮 参拝」ツアーなら決定していると言うのです。

それは今まで申し込みしていたツアーの金額より安いのでした。

それに、お伊勢参りの基本の参拝の仕方であると後で知るのでした。

これまで何回も休みの移動を繰り返して来た主人は無理だと言うので酷く落胆していたのでした。

ツアーじゃなくて自力で行くとなると費用もかかりツアーは便利で格安で行けるのでした。

「やはり行けないのか?」と落ちこむ私を案じて後押ししてくれた息子のおかげでやっと行けることが決定するのでした。

ところが、2月に入り行く日の前々日に全国的に大雪が降るのでした。

「ハァ〜、また中止か?」

全国の高速道路は進入禁止となった。

「やっぱり日本の神様は来るな!ということなのか?」と思うのでした。

でも、連絡が無いので旅行会社に問い合わせすると「中止の決定は出ていません。」という事なので次の日、朝5時に集合場所へ・・・

バスはありました。

「先日の雪の状況は問題ないようです。」とにこやかなガイドさんなのでした。

さらに、前回申し込みの代金の差額を現金で返してくれてお小遣いが増えたように思われて嬉しかったのです。

残念だったのは行く先に富士山が雲に隠れてしまっていた事ぐらいでした。

二見輿玉神社から外宮へ砂利を踏み締めながら歩き、およそ今の今迄このような神社には来たこと無いと周りに拝されている木々を「樹齢は500年以上かしら?」と主人と歩いていると添乗員さんが声掛けてくれて真新しいお宮の前に呼んでくれたのでした。

周りに人が居なくて白く真新しいお宮と遷宮前の旧宮殿を見比べたのでした。

「新旧立ち並ぶ光景は今しか見れないのですよ!」と添乗員さん。

そして、主人とお宮の前に出て二杯した時でした。

前方からミスというのでしょうか?緞帳のようなものがゆっくりめくり上がり、私達の頭の上でビラピラとうるさいくらいの音を立てて風が吹き抜けていきました。

急な事でポカンと添乗員さんと見合わせて「ビックリしましたねー!」と言ったのです。

その後、あの古峰原で猿の軍団に出会った時の事と似た温かい気持ちになったのでした。

今回のお伊勢参りは,我が家の重要な願い事があるのでした。

近々に娘の鍼灸師・あんまマッサージの国家資格試験があり合格祈願をお願いしに来たのでした。

「お札と式年遷宮の絵馬が素敵だったから買って行こう!」と珍しく主人が言うのでした。

その日、冬場はお休みのテーマパークのホテルに宿泊し食事と温泉を楽しむのでした。

こんなツアーに主人と参加するのも初めてで楽しむことが出来ている事に感謝なのでした。

次の日、ミキモトのパールの養殖場を見学後、内宮を見学、そしてゆっくり時間まで「おかげ横丁」を散策・・・

赤福買って、お土産をたくさん買って帰りました。

あれから10年は経ったでしょうか?

おかげ様で娘は無事に合格し卒業出来たのです。

それから私達は長く待たされ続けておりました区画整理事業で新しいお家に住む事が出来ました。

息子はドラム講師の試験を受け自立してその区画整理で家を建てたと同じくお世話になった工務店の方の作っていた我が家から直ぐの所のアパートに結婚して住む事ができ、

娘も私の実家で鍼灸院を開業することができたのです。

その後、娘も出会いがあり優しい人と一緒になりました。


思えば事の始まりは、2010年に母の入院、そして死去から始まりました。

怒涛のような日々でしたが今までの事に感謝できるようになれたのは私の中の神様達のおかげなのです。

これからも、きっと色々あると思うのです。

その度に神社に参拝すると思うのです。

どうぞ宜しくお願い致します。

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