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more than words/羊文学

 羊文学、タイアップでもめちゃくちゃ良い曲作ってきますね。

 今放送中のアニメ呪術廻戦2期のエンディングなんですけど、ギターボーカルで作詞作曲の塩塚さんは、書き下ろしのために漫画全巻読んだみたいです。さすが。僕はアニメ勢なので作品のストーリーと歌詞の照らし合わせによる解釈はできませんが、「羊文学的文学」が前に出た詩的で美しい歌詞だと思いました。上手く自分たちのフィールドに落とし込んで昇華させてると思います。

 それより曲が良い。曲が、良い。声が良い。ハモリが良い。楽器の音色が良い。構成が良い。ミックスが良い。開始0.1秒で羊文学のアイデンティティを惜しみなく発揮したような、重低音+塩塚さんの愛ギターであるジャガーの鋭い肌触りのギターが耳を震わせ、なにか神秘的なものの始まりを予感させます。個人的に、要所々々で聴こえてくるかなり高音のハモリが歌唱の繊細さと哀しさを際立たせているのがとても好き。

 タイアップ、しかも大人気アニメのエンディングということでセオリーに従いサビに入るまでの時間は比較的早いですし、コード進行やリズム感は割とポップな仕上がりになっていますが、羊文学の独自性がギュッと凝縮された最高のサウンドになってると思います。是非爆音で聴いて下さい。見た目や声色に反して最高にロックな音圧をかましてくれます。


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