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『相手を気遣いすぎて疲弊する人』が少し楽になる方法

この記事を読んでいる方は、自分がしたいことよりも相手が望むことを優先したり、相手にどう思われるかを気にして自分の思っていることが言えずにモヤモヤしている気遣い屋さんだと思います。
毎日本当にお疲れ様です。あなたの気遣いに救われている人はたくさんいると思います。

疲弊しないパターンを知る

では早速本題ですが、『相手を気遣いすぎて疲弊する人』はどうすると楽になるでしょうか。なによりの問題は、疲弊してしまうことですよね。
実は疲弊しないパターンは2つあります。

  1. 相手を気遣うが、疲弊しないパターン

  2. そもそも相手を気遣わずに、疲弊しないパターン

いろいろと突っ込みどころがあると思いますが、まず1.相手を気遣うが、疲弊しないパターンから説明します。
相手を気遣っても疲弊しないパターンも実は存在するのです。
それは、あなたが本当に気遣ってあげたいと自分の心で思って実行に移した場合です。
想像できない方はたとえば、あなたが前々から楽しみにしていたテレビ番組を見始めたところに、あなたの大好きな相手(家族、パートナー、友達、推しや芸能人)から電話がかかってきたと想像してください。
大好きな相手はとても落ち込んでいて話を聞いてほしいと言っています。
あなたは大好きな相手を気遣い一通り話を聞くと、相手はとても元気になり「たくさん話を聞いてもらえてすっきりした!ありがとう!」と電話を切りました。
この気遣いであなたは疲弊するでしょうか。
この場合は相手が元気になってよかった、気遣ってよかったと、”疲れ”は感じないのではないかと思います。

続いて、2.そもそも相手を気遣わずに、疲弊しないパターンについて。
これを見た気遣い屋さんは、そもそも相手に気遣わないってそんな選択肢ないんだってば、と思うでしょう。
ではなぜその選択肢がないのか、その理由を考えたことはありますか?
嫌われたくないから、これも理由のひとつです。
そこでもう一歩考えてみたいのは、本当にその相手に嫌われないことはあなたが疲弊することよりも優先すべきことなのかどうかです。
疲弊したとしても会社の円滑な人間関係のためには必要だ、という本当に必要な気遣いもあると思いますが、ここでは『気遣うことが癖になりすぎて、すべての人間関係において無条件に気遣いをしていないか』を見直してみましょう。
出会う人全員に気遣いをして歩くと疲れるのは当たり前です。
本当に気遣いしたくてしている場合は全く問題ありませんが、少しでも気遣いすぎる自分を変えることはできないだろうか?と悩んでいる方は、気遣う相手を少し選んでみるのも良いかもしれません。

疲弊しないパターンを増やすためにできること

結果からお伝えすると、『気遣う場面で自分の本当の心に従って気遣うかどうかを選択し実行すること』です。
これを読むと、そんなん誰に対しても気遣いしたくないよ、じゃあ気遣いしない~と思う方もいると思いますが、そうではなくて、ここまでで述べたように『気遣う理由、気遣う相手をすべてひっくるめて考えた時に自分がどうしたいか』です。
気遣い屋さんは相手軸で物事を考えるので、自分の心の声が分からない方も多いと思います。
そういう方は下の質問に答えていってみてください。

自分の心を知る11の質問

  • なぜ、相手がどう思うか気になりますか?

  • どうして、相手のしたいことを優先しますか?

  • 子供のころのあなたは、親がどう思っているかいつも気にしていましたか?

この答え、曖昧な方ほど、相手軸で生きているのです。
もう少し深堀して自分の心を開いてみてください。

  • 相手を優先するのは、嫌われたくないからですか?

  • それは、傷つきたくないからですか?それとも傷つけたくないからですか?

  • 認めてほしいからですか?それとも否定されるのが怖いからですか?

  • 受け止めてほしいからですか?それとも離れていくのがこわいからですか?

ここまでの質問の答えがあなたが相手を気遣いすぎてしまう理由です。
続いて、気遣う相手について考えてみましょう。

  • その相手はあなたの願いを叶えてくれそうな人ですか?

  • その相手はあなたにとって大切な人ですか?

  • その相手に喜んでもらえると、あなたも嬉しいですか?

  • その相手に認められ受け入れられるのは、あなたがそこまで我慢して耐え続ける価値のあることですか?

この答えが"いいえ"の場合は、その相手への気遣いはお休みしても良いかもしれません。

所属しているコミュニティにおける気遣いの考え方

ちなみに会社などのコミュニティの中での気遣いについては上のような単純に考えられない問題もありますよね。
こういうときはメリットとデメリットを書き出して比べることで、自分の気持ちを知ることができます。
たとえば、会社であるプロジェクトに参画している自分は珍しく定時に帰宅できそうな日にプロジェクトリーダーから飲み会に誘われました。
この時のメリットデメリットを考えてみましょう(以下は例です)。

  1. 自分が気遣いをする(飲み会に参加する)ことによる
    メリット

    「上司との仲が深まるかも」
    デメリット
    「今日の定時後の自由を奪われる」
    「コミュニケーションにより疲弊するだろう」

  2. 自分が気遣いをしない(飲み会に参加しない)ことによる
    メリット

    「今日の定時後の自由を獲得できる」
    「今後飲み会に誘われる機会が減るかも」
    デメリット
    「付き合いの悪い人間だとレッテルをはられて今後のコミュニケーションに悪影響を及ぼすかも」

この1と2を比較して、自分の選択としてどちらがマシかを考えてみましょう。この時に上司目線でのメリットデメリットは含めません。自分にとってのメリットデメリットをベースに考えて選択すると、無差別的な気遣いを減らすことができますよ。

まとめ

疲れるほど気を遣う気遣い屋さんは『相手を優先すること』が人と接するときの当たり前になってしまって、理由を深く考えている方は少なかったのではと思います。おさらいです。今後気遣い場面に出くわしたときには以下を考えてみて自分の心はどう思っているのか、どうしたいのかを考えてみてくださいね。

  1. 理由を知る
    あなたが『相手を気遣いすぎる理由』を知る

  2. 本当の気持ちを知る
    理由を踏まえて、『気遣いするその瞬間、あなたは本当にその人に気遣いをしたくてしているのか』あなたの本当の気持ちを知る

  3. 気遣うか気遣わないかを自分で選択する
    本当の気持ちを知ったうえで、気遣いすることのメリット、デメリットを比較し、気遣いをしたいと思うのならば気遣い、そうでないときは気遣いはお休みする

相手軸で考える癖がついていると、はじめは気遣い場面ですぐに自分の気持ちを考えることは難しいと思いますが、思考が慣れてくるまでゆっくり繰り返し考えてみてください。
自分の本心の選択として気遣う場面が多すぎて疲弊する場合は、しっかり休暇を取ってくださいね。気遣うことのデメリットとして「自分の体力減衰」も必ず考慮に入れてちゃんと重視してあげてください。

世の中の気遣い屋さんが少しでも楽に生きられるようになれれば幸いです。

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