「兎とソルジャー」について

※この文章は以下の企画のため作成されたものです。

「ご飯は私を裏切らない」「春あかね高校定時制夜間部」などの作品を発表し、インターネットの一部の漫画オタク(含自分)を魅了しているheisoku先生。
その人が、ジャンプ+に寄稿した読み切り作品を知っているだろうか。

それが「兎とソルジャー」である。

舞台は近未来のどこかの国。先に紹介した二作はどちらも現代日本が舞台だったので、その印象を持って読むとちょっと面食らうかもしれない。ストーリーもジャンプ+の作風に寄せている感がある。ただheisoku先生の作品にある、独自の理論的なものは通底している。少なくとも自分は読み終えたあとそう感じた。

全部で40ページの短編なのでストーリーには触れずにおくが、この作品にはウサギがでてくる。可愛らしい描写も多いがこんなコマもあり、「ああheisoku先生の漫画読んでるなあ」と笑顔にさせてくれる。

「兎とソルジャー」より引用

heisoku先生の作品でウサギといえば、「春あかね高校定時制夜間部」の雨森みこさんを思い出す人も多いのではないだろうか。彼女もウサギを飼っていて、かなり細かなエピソードを話してくれる。heisoku先生の作品は生活描写のディティールにこだわりを感じるが、それはウサギの飼育でも変わらない。

「春あかね高校定時制夜間部」第4話より引用

2023年12月現在、「兎とソルジャー」は単行本化されていない。自分はインターネットのアーカイブ性にあまり期待をしていないので、どこかのタイミングで単行本化をしてもらえるとめっちゃ助かるんだけど……どうなんだろうか。ジャンプ+は読み切り作品も沢山掲載しているけど、掲載したあとのフォロー的なところは正直あんまりちゃんとやってないイメージがある。
早くheisoku先生の漫画の面白さがもっと広まって色んな出版社から作品掲載のオファーが来て、この作品も単行本化されてほしい。


以上です。
短いですが読んでいただきありがとうございます。
この記事を読んで興味を持った人はheisoku先生の作品をぜひ読んでみてください。

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