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「教育を軸に生きる」

片岡裕貴です!
初めましての人にも既に関わってもらっている
人にも改めて自分という人間の思想を知って
もらうことで、より多くのことを話せたり、
共に何かにトライしたりできるのではないかなと思い、改めて人生観などを書き綴ろうと思います。

略歴
2018年
大阪教育大学大学院教育学研究科卒業
同年4月ソフトバンク株式会社へ入社
2019年
新卒研修を経て広島でコンシューマ営業としてのキャリアをスタート
2020年
10月に岡山へ異動し、代理店主管担当へ
2022年
社内異動の制度を活用して愛知県庁とソフトバンクがタッグを組んで取り組む日本最大級のスタートアップ支援拠点「STATION Ai」の運営に参画
2023年
スタートアップ支援課の責任者となり主に「コミュニティマネージャー」「スタートアップ誘致」「学生/社会人起業家育成プログラムの企画運営」を担当


1. なぜ「教育を軸に生きる」のか

私と何度も話したことがある人にとっては
「教育」というワードが片岡裕貴という人間の中に強くある軸だということはなんとなく伝わっているかもしれません。
改めてなぜ自分が「教育」というテーマを
強く意識して生きているかというと
「人の成長に影響を与え、
その人が明るく活躍している姿を見ること」

私にとって最も幸福度の高い活動の
1つだからです。
また感情面では上記の通りで、合理的な側面から過去の経験則を伝えると、そういう関わり方をした人からは感動であれ、機会であれ何かしらのGiveを返してもらえることが多かったです。特に求めていなくても返報性の原理が働くのか、多くの人が自分にとってポジティブな影響をその後も与えてくれることが多くありました。

こういった要素から私は基本的に「人の成長」を媒介として自身や他者の活動が活発化する仕掛けを打つことを日常的に行い、徹底しています。
そして人の成長のために行うコーチングやティーチング、対話などを諸々ひっくるめて自身の活動における「教育」と定義し、すべての活動においてどういった「教育」が最も関わる人にとってポジティブなインパクトを残すかを考え実行しています。

これらが自分の中で「教育を軸に生きる」ということであり、もはや自分の中では息をするように行う活動になっています。

2.2つの原体験

上記の思想に至ったのには実は自身にとって強烈な原体験が下記の2つです。
A. 中学生時代理不尽な大人たちのロジックに巻き込まれ、自分の中の正義を貫いたことで多くのものを失ったこと。
B. 大学野球部時代いくら1人で足掻いても自分の目指す姿を達成することができなかったこと。

それぞれについて少し話します。

A. これが自身にとって教育を軸にするきっかけとなった最も大きな原体験です。当時自身は硬式野球のクラブチームで副キャプテンをしていました。それでなくてもまだ野球においては当時、何か問題を他の部員が起こせば数時間土の上で正座、バットでこつかれたりなどは当たり前でした。そういった環境にいて耐え忍んでも成果が出ず、最後の夏の大会に敗れた後のMTGで唯一大会前坊主にしていなかった部員に向かって「お前が坊主にせんかったから負けたんやぞ」といった旨の発言がコーチからありました。その後円陣を組んだ部員全員に「そうやな?」というYes/Noの問いかけ。私からするといや因果関係ないけどなと思った訳ですが、なかなか大人に反抗する勇気は持てないもので、当時のキャプテンがYesと答えたのは個人的には仕方ないと思いますが、私は真っ向から違いますと回答しました。
コーチはもちろん不満な顔でしたが
何人かの部員は私の後に続いてNoと答え
その後私を含めた3名が結果的にクラブチームを去ることになりました。
この時いかに間違った教育や指導が害を及ぼすかを痛感しました。
ただ多くの人間にその状況は変えられない。ならば自分自身が少しでもやれることは何かと改めて考えた時に教育を軸に人の成長に寄与することを様々な活動の軸にしようと考えた訳です。

B.大学野球部時代は自分にとってはかなりの暗黒時代でした。あんまり覚えてない部分もありますが、とにかく思考することをせず、ただがむしゃらに人の何倍も練習をしては成果を残さないを3年ぐらいは繰り返していたように思います。
この時の指導者が悪かったとは思いませんしあくまで自己責任だとは思いますが、自分としてはこの時の自分をその暗黒から引き上げ導くことができたと思っています。
その時の自分が私の人生において最も解決すべき課題を持った対象者のペルソナであり、この大学の4年間で「教育を軸に生きる」覚悟を決めましたので今となっては良い経験です。

3. 「自己実現」から「周囲の自己実現」へ

私の中で教育はそれぞれの主体者の「自己実現」を行う外的手段だと考えています。ただ多くの人は「自己実現」に対して様々な努力をするのですが、仲間や周囲の人を巻き込んだ「周囲の自己実現」には思考が行きません。
ただよく考えてください。自己実現が達成できたとしてn=1でそのインパクトはよほどのカリスマをおいて大した影響はありません。それはあくまで自分の世界でだけのインパクトに留まることが多い。
しかし友達や同僚などを含めて100人周りに人がいたとして、その人たち皆の自己実現に結びつく行動ができたとしたらどうでしょうか?それは単純に100倍のインパクトになる可能性がありますし、その99人がそれぞれ他の100人に自己実現の手助けをすれば...そうやって成長の輪は広がっていきます。
スタートアップの世界でよく言われる「ペイフォワードの精神」にも通ずるかと思いますが、価値基準を自分だけにおいている間は大したことは起こせない。周りにも伝播し、大きなウネリを生むこと。これが非常に重要だと思います。

ちなみに余談ですがよく私は「その人は前を向いて走っているか」という言葉を使うのですが、その時点で成果を残しているかとかそういったことは瑣末な問題で、何か自分がやるべきだと思ったことに対して行動しているorしようとしている人かというのが、ある人に影響を与えることができる最低条件だと思っています。そうでない人にまで労力を割くと自身が疲弊するので私は基本行いません。ただ大抵の人は見えていない部分で何かしら燻っている火みたいなものがあり、それを見つけてあげ、時に対話を行うことは重要だと思います。
現在所属しているSTATION Aiにおいて学生インターンを採用する時もこれを採用基準の第1義においていますが、どのインターン生も遅かれ早かれ素晴らしい成長を遂げてくれています。
心にある火を大きくし時に導く。ティーチングは最小限に抑え、毎月の1on1や大きな実現したい世界観を共に解像度を高め、進んでいく。
手段については時折アドバイスはしますが、自分より良いものを出してくることもしょっちゅうなので、うちのインターンであれば私が頼ることも多々あるぐらいです。

4.営業で磨いた教育を軸に経済的価値を出す方法

3で述べた形を実際に実現していった結果明確な成果をビジネスにおいて残すことも重要だと思っています。僕はプロセスを重視して結果を軽視することが嫌いなのですが、それは良いプロセスにはかなりの確率で結果が伴うからです。下記では営業の現場での自身の実例を話します。

私は新卒からソフトバンク株式会社に入社し、広島で約1.5年、岡山で約1.5年、
ソフトバンクワイモバイルショップの成績向上を目的としたコンサルティング営業を行なって
いました。
その時に残した成果は下記なのですが、
なぜそれを再現性高く実現し続けられたのか、
それこそほとんど誰も意識していなかった教育を活かした組織の活性化によるものでした。

当時残した主な成果は下記です。

  • 研修明け最初の半年で中四国営業内で
    営業成績1位として表彰

  • 広島時代だけでも複数回の営業表彰
    ほぼ常時Top10%の成績

  • 岡山時代は四半期で
    西日本3位→2位→1位→3位の表彰
    またSTATION Ai事業に異動する前の最後の月にも月間表彰で西日本1位を獲得。(営業n数は約160-200の間ぐらい)

この間他の営業との差分は大きく3つあったと思います。

  1. ショップを運営する代理店経営者
    マネージャー、クルーがそれぞれ抱える課題の深い理解

  2. 上記課題を解決するための徹底した対話

  3. 上記課題を解決し続けるための仕組化

ここについて少し深掘ると、とにかくまずは
誰よりも足を運び対話をしました。
営業してるとなかなか忙しくて、気づいたら店舗に行かないとかそういったことが多いんですが、毎週のように足を運んでは関係値を築き、
とにかく対話の量を増やしました。
皆様々な問題や不満を抱えていてそういったものが相まってモチベーションが低下→成績に影響→上司から注意を受ける→さらにモチベーションが低下という負のループに陥ってる人が
本当に多いんです。

ただ実はここに介入の余地が多くあってなぜモチベーションが低下しているかと聞くと「実は同僚と喧嘩してしまって」とか「成績残しても給料増えないし」みたいな具体的な負がいっぱい出てくるんですよね。この場合の解決策って「成績悪いから上げましょう!こんな獲得の仕方で...」ってことじゃないんですよね。同僚と喧嘩してるならランチでも一緒に行って話を聞き、まずは心の中のもやもやを少し晴らす。その上で「じゃあ具体的にどうすれば関係値が良くなると思う?」みたいな導き方をする。ここがまさに2のアクションの1例ですね。結果的にこういった対話が店舗内での環境の良化につながり、働きやすいは成績向上につながるといった正のループにつながります。
また給料増えないみたいな問題はもっとシンプルで、代理店のインセンティブ構造に穴があったりする訳です。「給与やボーナスが上がればもっとモチベーション上げてやれる?じゃあ僕はそっち方面で頑張るから、そのための材料整えるためにもみんな目標に対してまずは一緒に頑張ってみてくれるかな?そのためにはこういう風に提案方法を変えて...」といったように進めていく。こうすると給与を上げるためには自分たちが頑張る&営業マネージャーが適切なインセンティブを構築するという流れができます。これが仕組化につながる部分ですね。

この活動自体が全て教育的であり、これを丁寧にやっていくとそれぞれの自己実現につながるわけです。
現に岡山時代は5つの店舗を担当としてサポートさせていただいてましたが、当初標準的な成績がほとんどだった全店が最高レベルの評価を継続的に得られる状態にまで変わりました。
大抵の営業は目の前の成績を上げるためのイベントや販促活動に目を向けていましたが、それだけでは持続性がありません。根本的な問題を教育を通じて解決していくことで、結果的に強く太い組織を築いていくことができます。

5.アントレプレナーシップ教育を
通じて世の中にインパクトを残す

そういった活動を通して、少し自身の教育を通じたアクションに自信を持ち始めた私が次のチャレンジとして選んだ場所が愛知県とソフトバンクと取り組んでいる日本最大級のスタートアップ支援拠点「STATION Ai」でした。

2022年4月にJOINしてから2ヶ月ほど経った時に学生起業家育成プログラムを立ち上げることになり、その責任者に選ばれました。
今となっては600名ほどの学生が入るコミュニティで、既に卒業生の起業家が2桁以上、スタートアップへのインターン加入も多数生まれているプログラム。それが「STAPS」です。

このプログラムに自身がつけたテーマは「起業を当たり前の選択肢に」です。
ここにはもちろん起業家を生み出すという大きなテーマもあります。
ただそれだけではないんです。
様々な人が何か自己実現を行なっていくのに、はなから就職や大企業というワードばかりがメインの選択肢になることは可能性を狭めてしまっているという危機感がその背景にありました。
もちろん私のように企業に所属し、そのリソースを活かすことで自分では到底出来なかったことをできるというパターンもあります。
一方でなんとなく働き、対価としてお金を稼ぐだけというのは様々な人間の可能性を殺しかねません。だからこそ学生という少し早い段階から自身で課題を見つけ、取り組み、失敗し、それでも突き進もうとする力をつけてほしい。
そんな想いを込めてこのプログラムを行なっています。

アントレプレナーシップ精神を持った人が増えることは世の中に非常に大きなインパクトを残すと考えています。
そんな人が千人一万人...と増え、さらにその人たちが周囲の人に影響を与え続け世の中に価値を残し続ける。
そうすれば間違いなく世の中はもっと良くなると信じています。
だからこそ自分はここに最も力を注いでいるし、これからも自分がキャリアを歩んでいく上で外せない一つの軸になると思っています!

6.その先に描く未来

ここまで私の人生観である「教育を軸に生きる」ということについてその原体験から思想、実際にどんな経験を積んできたかを記しました。

今後も人生をかけてどれだけの人に直接的間接的問わず教育を通じてポジティブなインパクトを起こせるかに全力を注いでいきたいと思っています。

当面はアントレプレナーシップ教育や起業家教育を通じて、他にも様々な教育の手段を学び、実際に人に活かし、将来的には自身に関わった人を巻き込んでより多くの人たちの自己実現を促進するようなことを行いたいと思っています。コミュニティマネージャーとしても活動しているので、そういったコミュニティの中で起こる人と人のシナジーやそれが起きる条件などもしっかり科学して、間接的な人の自己実現の最大化にも努めたいなと思います。

まだまだ道半ばですが、誰よりも貪欲に学び、誰よりも人に価値を届け、誰よりも熱量を持って生きる。

皆さんぜひ一緒に様々なチャレンジを行わせてください!


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