自然主義または厭世主義


どうも、世の中ではちょっと綺麗にした言葉で、事件や問題を語ることがある。

とくに事件などでは、加害者の凄さが語られるが、一般論ゆえ、それ以上深く言われることはない。

もし、深く知りたいなら週刊誌やドキュメントなどを見ていればいい。

だけど、それがあまりにもいきすぎると、どこかで操作的になることもある。
問題の本質を見せないため、当たり障りないように、振る舞うのが都合の悪い事実を隠す良い方法である。

擁護的な意見が強いと、何でも心のケアに走りやすい。

ホントは叱らなければならないとか、一線敷いた対応が必要なのを、柔らかく、緩やかな方法でパスしてしまう。

たぶん、これが本質を見逃す落とし穴ではないか。

河合隼雄は、真実は劇薬といった。

かといって、真実から目を背け続ければ、何から手をつけてよいか忘れる。分からなくなるというより、忘れるのだ。

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