三島由紀夫を読めるかもしれない
私は三島由紀夫(文学や存在)を敬遠していた。
金閣寺などは、読んでおいたほうがいいと、思いつつも読む機会がなかった。
いや、読めなかったのだ。
ある番組で、三島由紀夫特集をやっていた。
祖母から奇妙な育てられ方をしたとか、虚無を抱えていたとか、肉体改造をしたとか、最後は切腹である。
成長と性の問題について、恐らくは祖母が原因だろう、という吉本隆明の読みは間違いないと思う。
あの人は、女性では無い。
男だ。
高度成長期をこのまま走る、子の国に憂いていたというが、危機感もあり、学生運動も重なり、複雑にのしかかったのだろう。
いまよりも、言論や討論が激しかった時代でもあるが、激しさのなかで空虚や虚無が含まれていた…という映像は観ていて分かった。
まえに美輪明宏が、あの人は、ある意味、向こうに行ってしまったとか、吹っ切れたとか、そんなニュアンスを語っていたが、それもあるだろう。
完成のあとは
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