関係性の病❷
尾木さんでも、育児に失敗したというが、誰もが完全な人間ではないし、神仏ではないのだ。
しかし、まだ反省を言っている人間はいい。
それすら認めず、良いことしかみないとか、相手込んで、世界を動かしていこうという、やり方の方が毒である。
悪い部分は消しようがないから、良い面を見る…これは、間違いがないのだが、過去の過ちを抜きにして、悪いことをするから問題なのだ。
あたかも、水銀やエイズ、オウムが、もう克服されたと思い込むから、おかしくなる。
あの手の暴力は企業で、アチコチ起きているではないか。
慣性できた組織や生活のなかで「それはやめましょう」というのは互いに嫌なものである。
しかし、それをやめなければ問題になる。
ここまでは、組織の病理の話だ。
集団で生きると、どうしてもおかしいのも潜んでいる。
大人でさえ、そんな子をどうにも出来ないから問題なのだし、専門家でさえ、そんな人間をどうにもできないから、問題なのだ。
河合隼雄は、それを普遍的悪とか言ったが、それがどこまで1人の人間に乗ってやって来るものか?
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