【お受験】行動観察とその呪縛からの解脱【小学校受験】

お受験の真骨頂!行動観察について。

うちのケースをだらだらと書きますが、今、鬱屈としている保護者様が「なんだ。こんな子でも合格するんだな。」と元気になって頂けたらこれ幸い。

行動観察概論

行動観察というのは、小学校受験独特の(幼稚園とも多分ちょっと違う)考査項目で、超訳すると、「学校生活で問題児にならずに、先生のいうことを聞いて理解して、ちゃんとみんなと勉強できる子か?というのを、親によるごまかしが一切効かない状況で総合的に判断する考査」だと思います。
面接はいくらでも付け焼き刃的に仕込めるけど、行動観察は一朝一夕にはいきません。

典型的には、4−5人でグループを組まされて、何か一つ工作や絵画のお題を出されます。ちょっとくらい絵が上手く描けようとも、同じグループのメンバーと協力できないのは論外。
願わくば「僕はちぎりが得意だけど、色を塗るのは君の方が上手だから、この部分は分担しよう」とか言ってテキパキ協力してる感を醸し出すべし、と。

これはまるで、みんながタイムキーパーを買って出る就活のワークショップのようなシーンです。かつて遭遇したあの気持ち悪さアゲイン。
そもそも5歳の男子がそのレベルのPM的志向性持ってたら、来年あたりには月面に行けるんじゃない?と思いますけどね。

志望校のペルソナと自身のキャラ設定を考える

多くの大人は、そして困ったことに多くの幼児教室の先生は、深く考えもせずに「行動観察で発言する子は利発そうで良い」と思っているだろうけど、
私たち親夫婦のこれまでの人生経験から、
「ぱっと見が利発そうな奴こそ、くだらない営業マン」
「汚ったないパーカー着てコミュ障風味でも、ヤバい奴はヤバい(天才)」
ということで、人は見かけによらぬものというのを実感しているので、無理矢理に「利発そうな」「元気な」「子供らしい」子供に仕立て上げなくても良いと思うのです。

別に、本当に利発なら利発でいいんですが、利発じゃないのに利発そうに振舞わせるのはださいなぁ、という感覚です。

ただ、「そうは言っても、こんな考え方はきっとマイナーで理解してもらいにくいだろうから、演技をするしかない!」と夫とは話し、息子にも、行動観察でポイントをもらえる振る舞い方を教え込んでいました。

また、場慣れさせることも大事だろうと思い、6月、7月は大手の塾で開催されている行動観察ゼミやら模試やらに毎週のように行っていました。
本っっっ当に、この行動観察対策で足掻いていた頃が一番体力的にも精神的にも厳しかった気がします。

さて、そんな生活の中で、普段通っているお教室の行動観察講座ではダメダメな息子が、外部の会場では楽しそうに前向きにいい感じに取り組んでいることに気づきました。
親の欲目の分を差し引いても「アウェイで本領が発揮できるなんて、なんてスゴイ奴なんだ」と客観的に感心しつつ、
「あ、そうか。こういう風に彼のスゴイところを見てもらえればいいんだ」と思うに至りました。
そしてさらに後から思い返せば、いくら行動観察の練習でも、普段のお教室のお友達相手に白々しい態度(「私が一番でも良い?」「いいよー」っていう、どこの会場でも見られるテンプレ)を取れなかった、比較的成熟した男子だったんだと思います。5歳男子も口に出さない(出せない?)だけで、意外と色々考えているんですね。

結局、幼児教室の手引書通りのキャラ設定ではないけど、志望校が求めているペルソナだって全くの単一ではないし、おそらく何百人もの子供を教えてこられた先生がご覧になるのだから、ちょっとくらいコミュニケーションがイマイチでも、この子の良いところは見抜いて頂ける、その上でもご縁を頂けないなら、はいそれまでよ。っていうだけの話だ!とようやく悟ることができました。

まとめ

行動観察が苦手な理由はきっと千差万別。

でも結局、子供の良いところを一番よく知っているのは親で、その親が一番に子供を信じて励ませば、あとは勝手に良い結果がついてくる!と思う!



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