3/30　『激ヤバ』を読んだ

激ヤバ

随分とさらけ出している。国ちゃんよりも、少なくとも文章という媒体においては、より鮮明に顔が見える。ランジャタイのネタとか、テレビでもそんなに自己主張しないし、シャイなんだろうなと思っていたけど、文章では実に赤裸々に自身のことを語るのだ。意外だった。文章だとさらけ出せるタイプか……わかるな。ていうか名エピソードがてんこ盛りで、めちゃめちゃ話せるじゃん！　もっとこういうのテレビで披露しなよ！　と読んでてしきりに思っていた。有名な、NSCでトガりまくってて大暴れした結果クビになるという話が、ここに入っていないというのだから相当だ。こういうのもっと話せば、テレビでの使われ方ももっと変わってくるだろうに……いやそれもどうかという話か。いずれ披露される時が来たら、ランジャタイ伊藤の更なる奥行きとして楽しめることだろう。
タイトルも独特のセンス……というか、ただ友達とどっかに出かけただけの話に思わせぶりなタイトルつけてるだけのような気もしなくもないけど、だとしても「第4次スーパーロボット大戦S」とつけられた話はどうしたって読みたくなってはしまう。ここは素直に負けを認めよう。
そういうエピソードだけを選び取っただけかもしれないが……そうだとしてもこんだけあるのでやはり異様だが……あまりにも、理不尽に非道い目に遭っているエピソードが多く、読んでるだけでも憐れみやら怒りやらを禁じ得ない。なのに、当の伊藤ちゃんと言えばそんな目に遭ってる最中にも怒りや憎しみを募らせず、相手の内情を推し量ろうとしており、いや格好をつけて書いてないだけかもしれないが、それは結構格好いいのだった。