11/27 『影踏み』を観た
面白かった。
中盤に明かされる例のトリック……トリック?……にはうまーく騙されてしまったので、とても理想的に作品を楽しめたと言える。気づいた瞬間に、何故騙されたのか、その最初の仕掛けがどこにあったのかにも思い当たり「冒頭のあの一言か!」となり、上手いわ〜と興奮した。ただこれ、事件にはあんま関係ないトリックではある。でもそもそもこの手の……いわゆる「J」のトリックは作品内の誰かよりも読者を騙すためのテクニックであるから、事件や作品世界とは独立していても、ある意味許されるのかな。そして事件そのものへのアプローチは、何せ主人公が凄腕泥棒なものだから、疑わしい相手の家に忍び込んで証拠物件にダイレクトアタックをかけられるので、捜査もトントン拍子に進んでいくと。そう考えるとおもしれー構成だな。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?