11/24 『蒼穹のファフナー THE BEYOND』4,5,6話を観た

面白かった。
お話的には途中も途中ではあるが、起承転結でいったら承の部分なので(たぶん)、わりと観たまんまに筋を追っていくだけでいい章ではある筈。

洗脳された総士を再教育しようとみんなでボロカスに叩くのは流石にどうなんだ、と思うも、でも乗ってる機体がマークニヒトだし、平然とワームぶっ放してるもんな……。「我々を導いてもらえるように彼を導こう」みたいなことも言われてたけど、もう竜宮島勢の状況って我々の常識では追いつけないところに行きかけてるのかなと感じた。元より作品内でも世界中から危険視されていた勢力ではあるんだけど(その世界のほうだって大概ではあるんだけど)、ここに来て視聴者にもその片鱗を味わわせようとしてるのかな、とか。

一方で、竜宮島が沈み、海神島へと生活を移したことで、人々の日常が、日常の範囲内で変化しているところも描かれている。史彦と千鶴の関係なんかはその筆頭だろう。「あなたがいると定めた場所が、あなたをあなたにするのです」の言葉通り、まさに、どこにいるのか、誰の傍らに立つと定めることが新たな関係性を生み、そこから発展する物語があることが、今章で描かれたことだろう。

セレノアとレガート、心持つ2人?のフェストゥムとの、敵対関係にありながらの対話。この2人の成り立ちもまだあまり語られてないけど、HAEの操のように、ある日自然と心を持つようになった一個体なのだろうか。彼らの存在を考えると、このTHE BEYONDの物語の落ち着く先は、地球にベノンという「フェストゥムの国」が新たに認められることなのかなと思うが。争いは無くならないけど。

馬鹿って言われて怒る美羽ちゃんがカワイイ。たぶん、今まで誰にも言われたことがなかったんだろうな。続く「総士のこと嫌いになっちゃうよ」も、それが脅しになるってことも理解してんだろうなって思うとたいへんに好い。性格悪いとかいうんじゃなくね。あと、普通の会話してるときにジェスチャー豊富なのも、あふれるエスペラント性って感じ。

ラスト。あの終わり方で次回映像などもなく終わってしまったので、明かりのついた館内に満ちる沈黙ったらなかった。静かなのに騒がしい。

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