4/28 『新本格魔法少女りすか』を読んだ

面白かった。
16年を経てのようやくの文庫化、そして新作も始動開始、と、とてもめでたい。こうしてあらためて読んだ第1作も、あらためてとても楽しめた。
しかしそうして初めて読んだ時から随分経って改めて読み返すキズタカの言動は、……やっぱカッコいいんだよな。「口の減らねえガキだな」と思うかと思ったら、全然そんなことねえや。未だに小学生相手にカリスマを感じている。まあ、意外と抜けてるところも多い(というか、そういう描写がなされてる)んだなと新たに発見する部分もあったが、それでも、だ。自販機で飲み物ひとつ買うだけのことにどんだけ紙幅を割いてものを考えてんだと思うけれども、実際、逐一そんだけ考えてるんだろう、そんな密度で10年間の人生を思考し続けてるんだろうと思うとその人格とそのプライドに納得もいく。
印象変わるではないけど、読み返して気づいたのは、キズタカのフィジカル面の弱さは思ってたよりももうちょっと弱いのかな、ということ。風にあおられてランドセルを開けるのにも苦労するとか、ペットボトル500mlはとても飲み切れないとか、10歳の小学生としてそれはどんなもんなのだろう?「身長百三十八センチ、体重三十三キロ」と作中では言われているけど。でも電車の窓を殴って割ったりもしてるし……材質にもよるだろうけどまあまあの腕力ではないか?
ともあれ、これからまた彼らの物語が読めると思うと嬉しい。楽しみに待とう。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?