3/29 『ガールズ&パンツァー 最終章 第3話』を観た

面白かった。

前回から間が空いたためにちょっと内容がうろ覚えになっていたが、とりあえず2回戦の後半戦だよなということでなんとかついていけた。一体何故1話1試合構成ではなくこのような、前の試合の後半と次の試合の前半という構成にしているのか疑問だったけれど、今回の話でその理由がちょっとわかった気がする。まず、前半の知波単戦(試合としては後半)にて「大洗チームの要は西住みほ、西住殿さえ落とせば後は総崩れだ」と見込んで西住車を集中的に狙うが、大洗チームはそれを逆手にとって辛くも勝利を掴み取る。だが後半の継続高校戦(試合としては前半)において、奇しくも同じように西住車が狙われ、そして今回は見事に撃墜されてしまう。いわば、同じ作戦の失敗パターンと成功パターンを両方描けるのがこの分割試合構成の強みなのだ。これが1話1試合構成だと、2話にわたって同じ作戦が出てきてしまい、成否にかかわらず「またかよー」となって視聴者にマンネリが生じてしまう(ましてや、1~2年に1話というペースで進む作品ならば尚更だ)。それをさせず、緊張感をもって第4話に繋げるためのこの構成だったのではなかろうか。2話にわたって2回出てくるのと1話の間に2回出てくるのでは印象がだいぶ違う。現に違った。というかこの第3話でこれをやる為にこそ第1話、第2話で分割にしたのかも。第4話からは最終章も後半だから、また構成を変えてくるのではないかしら。

しかしこうしてみると、やはりどう考えても大洗チームは「倒すべき敵」として描かれてるよなあ。TV版でいちど優勝してるのだから当然ではあるが。いずれ倒される宿命の敵として、敵視点で描かれているのがこの最終章なのではないか。ということはやっぱ、最後は大洗チームが負けて終わるのだろうか。仮にそうなるとしても、嫌な禍根は残さず終わってくれるだろうという信頼はあるけども。楽しみに待ちたい。

戦闘、ではなく試合シーンは相変わらず何やってるか完全にはわからないながらも、ぎゃるぎゃるぐりぐり動く戦車とぴゅんぴゅんどかどか飛び交う砲弾の軌跡を追っているだけで脳に快楽物質が湧き出てくるので楽しい。しかし敵戦車の物見塔みたいなでっぱりをキャタピラで押しつぶすような攻撃は、流石にもう特殊なカーボンがどうとかいう説明では誤魔化し切れない領域に入ってはいませんか西住殿。中に人がいたらどうなっちゃってたんだよ。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?