3/18 『この素晴らしき世界』を読んだ

面白かった。
東野幸治から見た愛すべき吉本の先輩・同期・後輩芸人の半生と生き様が語られた本。そういう「語り部」として東野幸治という芸人を見たことは今まで無かったけど、いざこうして語られてみれば、成程こんなにその役回りが様になっている人もなかなかいないのではという気になる。章末の扱われている芸人からの近況報告も、エピソードを自ら付け足す者、やる気が無いのか恥ずかしいのか素っ気なく一言で済ます者、あるいは本文にめちゃめちゃ注釈入れてくる者など、さまざまに特徴が表れていて楽しい。
ただ、しかし、マジで悪口しか書かれてないな……ほとんどの芸人は悪口が書かれているし、そうでない芸人はだいたい悲惨な芸人半生が綴られている。ここに出てきた芸人で一体何人が得したんだ……? いや、俺は好きになったけども。大体は。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?