7/26 『ザ・ファブル』を観た

面白かった。
なんか公開されてすぐの時、変に観る気失って後回しにして最悪観れなくてもいっか、なんて思ったりしたこともあったが、反省。とっとと観に行けばよかった。それくらいには趣味に合った。コンセプト的には「現代(よりちょっと古めの)日本の大阪ヤクザ世界にターザンぶっ込んでみた」って感じだろうか。
まあ何より役者の布陣がえげつない。イケオジの年輩(安田顕/佐藤浩市)クールな中堅(向井理/岡田准一)カワイイ(柳楽優弥/福士蒼汰)と3系統2種合計6パターンもの性癖吶喊俳優を全弾急所に叩き込んできている。3点バーストどころじゃない。もはやキャスティングが一流の殺し屋。
とくに福士蒼汰のヤバカワさがよかった。柳楽優弥のウザカワさ、ほっぺの傷とおんなじくらい目が細くなる笑顔とかも素敵だったが、ファブルにいよいよ会えると確信したときのあの瞳のかがやき、口を抑えるガチファンしぐさ、アレはすごい。あんなの、あのカワイさはアニメでもなかなか作れないと思う。実写、生の人間だからこそにじみ出せる光だった。アレが出せる人はきっと世界にだってそういないのではないか。これが日本だ。日本の自慢の俳優だ。って感じに変に感動していた。
猫舌なのは感覚が鋭いから、などとギャグ描写にも設定をにじませていたが、とするとジャッカルが好きなのも「あの程度がファブルに理解できるユーモアのハードル」みたいな意味があるのかもしれない。とするとこの先普通に近づいてくに従ってあんまりジャッカルで笑わなくなってしまうのだろうか。それはちょっとなんだか哀しい。

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