5/18 『劇場版 Fate/Grand Order 神聖円卓領域キャメロット 後編 Paladin; Agateram』を観た

面白かった。

ゲームとはちょいちょい異なるあれこれ(マシュの真名解放だったり決戦でのマッチアップだったり)が、とてもきれいに纏まって編み上げられた印象。リストラされたサーヴァントがお気に入りだった人は御愁傷様ではあろうが、盤に残った駒達は最良の動きをしたと思う。
そして、互いに立ち合うべき相手が決定してから、あからさまに作画が変わっての「こっからは容赦しねぇから」と言わんばかりのアクションの数々といったらもう、法悦極まりなし。アクションというか最早アトラクション、観るアトラクションだ。血肉も舞台も瞬く合間に削って割いて、興奮していく心とは別に「ああ、ここはもう〝終わる〟んだな」という確信を深く静かに刻んでいく。永遠を求める獅子王たちに対して画面はひたすらに動き続け、まるでキャラクターのみならず地形やエフェクトまで総動員して永遠に抗っているかのよう。諸行無常とはこういうことか……いやこういうことか? でもあらためて、この特異点に三蔵ちゃんがいた意味とはそういうことじゃないかなとも思った。

最後にベディが聖剣を獅子王に返上して、聖槍は停止し特異点も修正へと向かうってときに、ちょっと俺の記憶が不甲斐ないせいで「あれっ、これで解決でいいんだっけ」とか「カルデアの退去早いな」とか思ったけど、あくまでこの映画は王とベディヴィエールと円卓の騎士たちの物語、マシュと藤丸の物語やその辿り着く先は、終局特異点の映画でということなのだろう。何より、俺のLv.100サーヴァントが最後まで最高に輝き続けてくれて、大変良いものでした。

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