10/18 『七つの魔剣が支配するⅥ』を読んだ

面白かった。
己の命を消費して復讐の道を歩むオリバー、その代償もまた尋常ではない……のだが、ここキンバリー魔法学校では命を懸けて大望を果たさんとする奴には事欠かないんだよなあ。とても重い覚悟と執念の道行きだというのに、少し上の先輩たちがその横をスーッと駆け抜けて去って行く。ほんとこの学校をちゃんと卒業できる生徒って何人なんだよ。未だに最上級生に対して言及が無いのが不穏だ。
どうやら今巻で2年生編が終わりらしいが、暗躍だけしてればいい期間は終わり、いよいよ誰もが動き出さねばならないだろう雰囲気を感じる。今巻まではまだ和気藹々とした空気が感じられたけど、この空気があとどれだけ続くのか。
新しく出てきた敵役たちも粒揃いでよい。いやあ、「魔法のある世界」と「風紀の乱れ」の相性は抜群だな。あまり他にない持ち味だと思うので、この調子で行っていただきたい。

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