10/10 珪素『異修羅Ⅰ 新魔王戦争』を読んだ

面白かった。
なんかめっちゃヤバいヤツらがめっちゃ出てきてヤバい、みたいな評判を聞いて面白そうだったので買ってみた。なるほど評判に違わぬヤバさぶりと出てきぶり。何人かは“彼方”と呼ばれる、どうやらこの世界、地球とか戦車とか柳生とかがある”この世界”からやって来ているようなのだけど、こんなにヤバかっただろうかこっちの世界。”彼方”がほんとにこちらの世界なのか、”客人”たちは皆同じ”彼方”からやって来たのか、疑わしいところだけど、これから明らかになってくれると嬉しい。
詞術の設定なども面白い。呪文として使われる言葉はひとつの言語というより、術者の言葉や声にそれぞれ即したある種の”型”のようなものというのは良いな、と思った。架空の言語や文法をいちいち全部作らなくて済むし。
本番はこれからという感じで次巻予告で新たな修羅達の登場がほのめかされるが、その仕方も「それは〇〇である。それは〇〇~」っていうキャラクター紹介章でのお決まりの締め文句を持ってきているのが粋な演出だった。続々期待。

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