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5/15 『佐久間宣行のずるい仕事術』を読んだ

仕事のタイプも役職も全然違うので、いわゆるビジネスハウツー本として書いてあることをそのままそっくり参考にすることはできないんだけど、それでもいくらかは心に留め置ける、社会人としての振る舞いや一般道徳的な意味で参考になる部分というのが多々あり、タメになった。それってつまりは単におじさんの説教を聞いただけでは……と思わなくもないが、相手が佐久間宣行だってんならおじさんの説教もそう悪かないだろう。それに、説教と言いつつまったく説教臭くはない。おそらくこれも長年の経験のたまもので意図してやってるのだろうが、説教臭くならないワードやフレーズ、巧みなパンチラインでこちらをいい気分に乗せたまま説得してくる。仕事術より何より、そういうところが一番「ずるい」のではないかと思うな。

それにしても、こういうビジネス本というのか自己啓発本というのか、ほとんど買いもしないし書店で中身を開くことすら稀なジャンルの本をこうして読んでみたわけだが、細かく章立てして状況の一個一個にアドバイスをくれる感じ、どこか既視感を覚える。サラリーマンでもないのに何に似てると感じたんだろうと考えて思いついたのが、アレだ、ゲームのTIPSだ。ローディング中なんかに出てくるアレ。会社というソーシャルゲームにおいて、行き詰ったり次に進むための手掛かりを発見できないときのチュートリアル集として、こういう本はあるんだなと納得した。面白かった。

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